28日、日本代表の田中碧がスペイン代表との戦いについて「」と笑顔で語った。

過去、しばしば日本の前にはスペインが立ち塞がった。1979年、日本で初めてFIFAの国際大会であるワールドユース選手権(現U-20ワールドカップ)が開催されたとき、日本は初戦のスペインに0-1と敗れた。その後、アルジェリア、メキシコに引き分けたものの、スペインに許した1点で日本は決勝トーナメントに進出できなかった。

1999年ワールドユース選手権でも決勝の相手はスペイン。0-4と大敗を喫し、FIFA主催大会での初優勝はならなかった。そして2021年、東京五輪の準決勝で立ち塞がったのはスペイン。このときも延長後半の1失点で負けて3位決定戦に回ることになった。

そんな日本にとって鬼門とも言えるスペインとワールドカップベスト16をかけて戦うことを、田中は「僕はもうワクワクしてる」「最高のシチュエーションだと思う」と目を輝かせながら語った。

「ドイツとスペインと日本がいて、そのうちの1つが落ちるというのはなかなかないと思うので、この状況を楽しみながらも、ただ勝たなきゃいけないんでそこで勝点3が取ればいいかと思います」

田中は東京五輪のスペイン戦では延長後半の失点後までプレーしており、今回はそのときの経験が生かせるはずだ。

「スペインと対戦するのは3回目。特に五輪の選手は悔しい思いをしているので、この悔しさをぶつけるには最高の舞台。ここで勝点3を取れれば、悔しさを少し晴らすことができると思います」


【文:森雅史@ドーハ/日本蹴球合同会社 撮影:岸本勉/PICSPORT】