牛丼チェーン・すき家の札幌市内にある店舗で、雪が降っている深夜に、薄着の従業員が店外の駐車場で接客練習をしている様子を映した動画がSNS上で拡散し、物議をかもしている。

同社広報担当は2022年11月28日、J-CASTニュースの取材に対し、「本人たちの申し出による自主的なもの」だと説明している。

「室内で設備の整った場所で行うべきなのではないか」

発端となったのは、11月27日深夜に投稿されたツイートだった。投稿者は「接客大会とかあるのかな、こんな深夜に雪降ってんのに上着も着ないで感動する」などといった文章とともに、薄着姿の2人の従業員が、店外にある駐車場で配膳台を持って前に突き出すような動きを繰り返す様子を映した動画をツイートしていた。

投稿者によれば、これは27日午前0時頃に撮影したものだという。当時の状況について「雪が降っていてダウンを着ないと震えるくらいの気温でした」と、取材に答えている。

「本当かどうかはわかりませんが、オペレーションの大会?みたいなのがあるらしく、それの訓練だと公式ではないが他のアカウントからDMがありました」

投稿者は、「仮に訓練だとしてもあの環境の中で上着も着ずに深夜にわりと大きな声で割と住宅街近いし、それを行うのはどうなのかなと思いました」と心境を明かす。また「ちゃんと室内で設備の整った場所で行うべきなのではないかと思いました」とも述べた。

しかし一方で、投稿者は「これが店の方針で全員批判なく頑張っているのなら応援している」ともコメントしている。

この27日深夜のツイッター投稿は、他のツイッターユーザーに紹介されるなどSNS上で話題になり、動画を見たユーザーから「これはパワハラでは?」「これはアウト」などの批判が寄せられており、他には「これなにやってんの?」と疑問を呈する声も上がった。

すき家広報担当は28日、こういった出来事があったことは事実だと認め、本人たちの申し出による自主的なものだったと説明した。

「服装及び場所を考える余地はあった」

広報担当によれば、接客や提供時間などのサービスのスキルアップを目指すために、毎年1回「KOSS-1グランプリ」というコンテストを開催しているという。これはアルバイト中心の大会で、初回は2009年に行われた。

接客練習をしていた従業員は、このコンテストの地区予選を突破しており、次の北日本単位での予選に出場予定だったという。深夜に練習していた理由について、広報担当はこの従業員の勤務時間が深夜だったからだと説明。基本的には店内で練習しているものの、配膳台を持って前に突き出すような動作をするため、「店内のお客様へ配慮し、10分〜20分ほど店外へ出た」としている。

SNS上で上がる批判について「大会に向け大変高いモチベーションで取組まれており頭が下がる思いです」としつつも、「従業員の健康、店外の他のお客様への配慮の観点から、服装及び場所を考える余地はあったと受け止めています」とコメントした。

今回の対応については「現状では公表する予定はありません」としている。