建物の上の階からペットが転落する事故はこれまでに何度か発生したが、トルコでマンションの窓から落下した猫を見事に素手で受け止めた男性が話題となっている。この時の様子は路上に設置された監視カメラが捉えており、映像を見た人たちからは男性に対して称賛の声があがった。『The Dodo』『Gün Haber』などが伝えている。

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トルコのイスタンブール県ギュンギョレンで、地元に住むオズギュル・アンリさん(Özgür Anlı)がマンションの3階から落下した猫を素手で受け止めて救ったというニュースが注目を集めている。現地時間17日の午後1時30分頃、オズギュルさんはカフェで友人と紅茶を楽しんでいた。

その時、道路を挟んだ向かい側に建つマンションの3階窓に猫がいることに気づいた。猫は今にも窓から落ちそうな状態で、この様子に気づいたオズギュルさんは迷うことなくマンションの前に立って両手を広げた。その瞬間、足場を失った猫は地上から50フィート(約15.2メートル)の高さから落下してしまったのだ。

オズギュルさんは落下してきた猫を両手でしっかりと受け止め、見事に猫の命を救った。その後は安堵したせいか、猫を抱き寄せて愛情たっぷりに頬ずりするオズギュルさんの姿があった。実はこの猫、オズギュルさんのきょうだいが飼っている“ラテ(Latte)”という名前の猫だった。オズギュルさんはのちにメディアのインタビューに応じ、このように語っている。

「友人とここでお茶をしていたら、猫が窓付近をうろついているのが見えたんです。その時『猫が窓から落ちるのではないか』ってちょっと心配になったんです。それで窓の下に立ってしばらく様子を見ていたんですが、その瞬間に(猫が落ちてきて)反射的に動いてました。猫はもう大丈夫。問題ありません。」

「救うことができて本当に良かったと思っています。もしキャッチできなかったら、『罪悪感でいっぱいだったはず』と一瞬思いました。万が一、僕のきょうだいの猫に何かあったら僕は非常に動揺していたでしょうね。」

一方で猫を救ってもらったオズギュルさんのきょうだいは「彼はヒーローです」と感謝の言葉を述べており、今後は猫が危険な目に遭うようなことが無いように対策をする予定とのことだ。

画像は『Gün Haber 2022年11月21日付「3. kattan düşen kediyi havada yakaladı」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)