100円ショップのダイソーが、オリジナルのトレーディングカードゲーム(TCG)「蟲神器(むしじんぎ)」を発売中だ。価格は各商品110円(税込、以下同)だが、TCGとして「本格的」などとして、ツイッター上の一部で人気を集めている。

人気TCGでは「ポケモンカードゲーム」や「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム」をはじめ、商品の高額転売が横行しがちだ。蟲神器も「格安」ながら、転売行為の標的となっている。

虫のカード使ってバトル

蟲神器は2022年11月7日までに発売された。虫を操って戦わせる競技「虫陣戯(むしじんぎ)」が流行している世界をテーマにしており、「カブトムシ」「オオカマキリ」といったカードが登場する。

商品としては、カード50枚入りで買ってすぐに遊べる「スターターセット」と、全106種のうちランダムで5枚のカードが入った「ブースターパック」の2種類が登場している。

100円ショップオリジナルのTCGという点が注目を集めたのか、11月7日から「めっちゃ気になる」「普通にほしい」というツイートが続出。ただ買いに来たものの、店にブースターパックが置いていなかった、との報告は多い。

ダイソー運営(大創産業)の子会社「大創出版」公式ツイッターは11月9日「蟲神器、これはバズるぞ(編注:大きく情報拡散されること)とウキウキしながら作りましたが、速度が期待を大きく超えて下さっています」とツイートしている。

11月24日現在、同社公式サイトでは、多くの反響により蟲神器に「商品の欠品」が発生していると説明。各店で入荷次第、順次店頭展開するという。なお「スターターセット」はダイソー公式通販で買えるが、11月24日現在在庫は「残りわずか」と表示されている。

2〜3倍の値段に

11月24日現在、フリマアプリ「メルカリ」で「蟲神器」を検索すると、800件以上の出品が見つかる。

「ブースターパック」では20パックが4444円(本来は2200円)、5パック(550円)が1500円など、2〜3倍の値段で転売されている。「スターターセット」も2箱セットで790円、6箱で1700円など、パックと同じく数倍の値段で取引されている。

そのほか、ブースターパックに封入されていたレアカードだとして、1枚のカードに2000円以上の値段が付けられている事例が複数ある。