LPGAティーチングプロA級の資格をもつ吉田佳奈美のレッスンは、超実戦型でシングルゴルファーや競技ゴルファーからの人気が高い。
そのレッスンは「形」ではなく、力の入れ方をメインに指導をしている。今回はそのなかでも、フラフープを使った再現性アップの練習方法を紹介します。
アーリーリリースは形だけでは直らない!
「9割以上のアベレージゴルファーは、ダウンスイングで手首が早くほどけるアーリーリリースになってしまっていますが、正しい形を教えるだけでは直せません。それは力の入れ方を間違えているからです」
正しい力の入れ方のポイントは、「スイング中は外側に押すように力を入れ続けること」だそうだ。
フラフープ軌道の外側に力をかけていく
なぜ外側に力を入れるとアーリーリリースにならないのか?
「アーリーリリースになる人は、早いタイミングで手首を返しています。これは外側に押す力をかけるようにすると、手首がほどけなくなります」
さらに、スイング軌道を安定させる効果もある。
「つねに外側に力を入れると、手元が体に近づきすぎることなく、一定の距離をキープしながら円軌道で動かせます。体の正面にあるフラフープをなぞる軌道を意識してください」
吉田は、レッスンでもフラフープを使うそうで、「両手のひらをフラフープに当てて外側に押す感覚をつかんだり、フラフープに沿って手元を通すドリルがオススメです」
遠心力が強くかかるフルショットになると手首が早くほどけがちになるが、アーリーリリースを防ぐには、この力のかけ方が大きなヒントになるだろう。
フラフープをイメージし手元が低く通る軌道を習得
イメージしたフラフープ上をなぞる練習では、インパクトゾーンでの手元の高さが大事。手元をフラフープよりも低い位置へと動かしていくと、力を外側にかけられる
いかがでしたか? この記事を参考にアーリーリリースを解消しましょう。
吉田佳奈美
●よしだ・かなみ/東北福祉大学ゴルフ部を経て、現在はLPGAティーチングプロとして富山県内を拠点にレッスン活動を行なっている。シングルプレーヤーからも人気のコーチ。
構成=野中真一
写真=田中宏幸
協力=東京ゴルフスタジオ