【AFP=時事】同性愛を公表している豪サッカー選手のジョシュ・カバッロ(Josh Cavallo)は22日、W杯カタール大会(2022 World Cup)でLGBTなど性的少数者の権利を訴える腕章の着用を処分対象にすると警告した国際サッカー連盟(FIFA)に対し、サッカーが全ての人のものでないことを示していると強く批判した。

 この虹色の腕章は、イングランドやドイツをはじめ欧州の7チームが今大会で着ける意向を示し、同性愛が違法とされるカタールに対する抗議としてみられていたが、FIFAがイエローカードで罰する方針を打ち出したため、着用は取りやめとなった。

 これを受け、カバッロは自身のインスタグラム(Instagram)で、「FIFAは全チームに対し、W杯でLGBTQ+を積極的に支援する『OneLove』の腕章を着用することを禁止した。FIFA、あなたたちは僕のリスペクトを失った」と投稿。「僕の仲間やLGBTQ+コミュニティーが行っている全ての活動はサッカーを包摂的にするためのものであり、FIFAはサッカーが全ての人のものでないことを示した」とつづった。

 また、FIFAのジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長が先日、「サッカーに集中」して「道徳を説く」のはやめようと訴えたことについても反発。ツイッター(Twitter)への投稿で「『サッカーに専念しろ』と聞くのは初めてではない。LGBTQ+コミュニティーに対するW杯の責任者からの攻撃は厳しすぎて、静かに生きている大勢の人々に影響を及ぼす」と指摘し、「スポーツ界の偉大なリーダーへ、全ての人を一つにする努力を決して諦めてはならない」と呼びかけた。

 豪Aリーグのアデレード・ユナイテッド(Adelaide United)に所属しているカバッロは2021年、同リーグでプレーしている中では唯一同性愛を公表した選手となった。

【翻訳編集】AFPBB News

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