今や脱毛は性別、年齢に関係なくあたりまえに行われている時代。ただひとえに脱毛といってもいろいろなパーツがありますよね。今回は、「レジーナクリニックグループ」の総院長・木村真聡先生に鼻毛脱毛について伺いました。

鼻毛脱毛のメリットを教えてください

一番のメリットは、見た目の改善とそれを整えるために必要なお手入れの手間が省けることでしょう。都度切ったり抜いたりと、狭くて小さい鼻の中を処理するのはなかなか大変です。人それぞれ差はありますが、鼻毛は平均1カ月で4〜5mmほど伸びると言われているため、1カ月に1回程度は処理をする必要があります。また鼻毛処理にはハサミやカッターを使用する方が多いですが、刃が鼻の粘膜を傷つけ最悪出血するリスクがあります。そのため、鼻毛脱毛をすることで、処理の時間やリスクを省かれるのは大きなメリットといえます。

また、男性ホルモンの影響により、男性は鼻毛を含む体毛が比較的伸びやすい傾向があります。男性ホルモンには毛の元となる細胞(毛母細胞)の分裂を促進する作用があるためです。ただ、昨今不規則な生活や睡眠不足、ストレスによりホルモンバランスが乱れやすい女性が増えています。ホルモンバランスの乱れや交通量の多く汚れた空気の中で生活していることも鼻毛が伸びる原因にも繋がるため性別による要因は一概には言えません。定期的に処理をしている場合は鼻毛脱毛を検討するのもおすすめです。

鼻毛脱毛の歴史を教えてください

全身脱毛と鼻毛脱毛の歴史はほとんど変わりません。脱毛の歴史を遡ると、なんと紀元前と言われております。その後も紐を利用して毛を抜いたり、脱毛剤を作ったりと時代や国に応じて異なるものの、さまざまな方法で脱毛をしていたという文献が残っています。

脱毛という概念は古くからありますが、医療レーザー脱毛の歴史は比較的浅く、レーザー脱毛の理論と機械は1980年代にアメリカで生まれました。そして日本で医療レーザー脱毛が始まったのは1997年です。それでも25年以上の歴史があります。ただ、この頃の脱毛機でも鼻毛脱毛は可能でしたが、安全かつ効果的に鼻毛脱毛をおこなうには高度な技術が必要でした。また鼻毛が生えている範囲全ての脱毛は難しいといった課題も残っていました。比較的安全かつ確実な鼻毛脱毛が可能になったのは、国内では2014年に鼻毛や耳毛を脱毛できる特殊なチップが開発されてからです。それ以降、鼻毛脱毛は一人ひとりのニーズに沿ったプランを扱うクリニックが増えたのではと思います。鼻毛脱毛をおこなっているクリニックの割合や、そのクリニックが従来の高度な技術が必要な脱毛機で施術しているのか、また特殊チップを用いて施術しているかは定かではありません。鼻毛脱毛をお考えの方は、施術をご希望されるクリニックにお電話で問い合わせてみることをおすすめめします。

鼻毛脱毛のデメリットを教えてください

鼻の中は大変デリケートな部位です。自己処理でも起こりうることではありますが、医療脱毛やエステ脱毛後には「炎症」や「毛嚢炎(もうのうえん)」といった肌トラブルのリスクがあります。炎症は赤みや腫れやひりつきといった症状で、毛嚢炎とは毛穴の奥に炎症が起きた状態のことを指します。毛穴から雑菌が入り込み炎症を起こし赤みやニキビのようなぶつぶつができるのが毛嚢炎です。

また、毛嚢炎以外にも火傷のリスクがあり、小さくて狭く入り組んだ鼻の穴は、他の部位と比較するとより施術者の高度な技術が必要です。もちろん、鼻毛脱毛の歴史のところでお話した特殊なチップを用いることで比較的容易に鼻毛脱毛がおこなえるようにはなっていますが、それでも他の部位と比べると一定の技術や知識が必要となります。

また、鼻毛は湿度や温度を保つ役割とフィルターとしての役割の2つがあります。前者は鼻の粘膜を守る効果が、後者はほこりや花粉、菌など外部からの刺激から身体を守る効果があります。ですので、毛の根本を破壊する医療脱毛による鼻脱毛は、鼻粘膜や身体に対するデメリットも考える必要があるかもしれません。

教えてくれたのは

出典: 美人百花.com

木村真聡 先生

大阪大学医学部医学科卒業後、同大学附属病院・一般病院勤務を経て美容医療に転身。美容皮膚科医として10年以上のキャリアを持つ。女性専用レジーナクリニック、男性専用レジーナクリニック オム、そして美容皮膚治療専門エトワールレジーナクリニックの総院長を務める。すべての人のキレイのため、医療脱毛やシミ・たるみ治療等の美容メニュー、自身監修のドクターズコスメなどを通して、お肌のあらゆる悩みを解決していけるクリニックを目指している。