F1アブダビGP、引退するベッテルに作られた花道

 自動車レースのF1今季最終第22戦アブダビGPの決勝が20日に行われ、今季限りで引退を表明していたセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)は10位で最終レースを終了。そのレース前、なんとも感動的な場面があった。ドライバー19人が花道を作り、ベッテルを労い。F1公式インスタグラムが動画を公開し、「本当に粋だ」「ルイスだけにハグをした」「ルイスとのやつ感動的」と世界の涙を誘った。

 選手たちのリスペクトが伝わるシーンだった。決勝レース前、ドライバーが2列に分かれ、19人で花道を作った。拍手を受けながら、その真ん中をベッテルが進んでいく。角田裕毅(アルファタウリ)ら一人一人と握手を交わし、言葉を掛け合っていく。そして、長年鎬を削ってきたルイス・ハミルトン(メルセデス)に対しては握手した後で、ぐっと体を抱き寄せ、ハグも交わした。

 そんな様子をF1公式インスタグラムは「レース前、全19人のドライバーがセブのための並んで栄誉礼を形作った」と記し、動画を投稿した。特に、ライバルであり、因縁もあったハミルトンとのハグに涙したファンも多く、コメント欄には多くの反響が寄せられた。

「ハグするためにルイスを引き寄せてる」
「ルイスとのハグ!」
「みんなとの握手、そしてハミルトンとのハグ」
「セブのハミルトンへのリスペクトはいつも素敵だ」
「本当に粋だ」
「このレベルの悲しみはルイスが去る時にしか見られないだろう」
「彼がハグしたのはルイスだった!」
「ルイスだけにハグした」
「セブとルイスがこんなに親しいなんて最近まで知らなかった」
「ルイスとのやつ感動的」
「ルイスとのハグでやられた」
「泣かない泣かない泣かない」

 再生回数はおよそ400万回。ベッテルの行動は全F1ファンの感動を誘った。

(THE ANSWER編集部)