助っ人は6選手退団で“大刷新”、今オフは最低でも野手2人を獲得か…

 岡田彰布監督が就任した阪神が着々と戦力整理を進めている。今オフは引退、戦力外などで計11人が退団。10月18日には早速トレードも敢行し、渡邉諒内野手、高濱祐仁内野手と新戦力を補強した。助っ人は6人が退団して大刷新することになるが、それに向けた枠は意外とカツカツな状況。3月31日の開幕までに最大70人の支配下選手枠を、どのように埋めていくのか。

 2022年は67人でシーズン開幕を迎えた。6月にチェン・ウェイン投手が自由契約となり、育成だった才木浩人、島本浩也、岩田将貴の3投手が支配下登録。7月にはアデルリン・ロドリゲス内野手も獲得して70人でシーズンを終えた。

 今オフはベテラン糸井嘉男外野手が引退、支配下では守屋功輝、小野泰己、尾仲祐哉の3投手が戦力外となった。助っ人はジョー・ガンケル投手、ジェフリー・マルテ内野手ら6選手が退団となり、支配下枠には10人の空きができた。さらに佐藤蓮投手が育成契約となり、これも含めると支配下選手は59人。ドラフトでは6人を指名し、現時点で65人となっている。

 来季に向けて長打力のある助っ人外野手の獲得が必須だ。特に今季は、メル・ロハス・ジュニア外野手が結果を残せず、左翼がなかなか埋まらなかった。さらに佐藤輝明外野手が三塁挑戦となれば、右翼も空席となる。仮に野手を2人、投手も2人獲得するとなれば、その時点で枠は69人となる。シーズン中の育成からの支配下登録などを考えると、余裕があるとはいえない。ただ、ガンケル、アーロン・ウィルカーソン投手がいなくなっても、ブルペンは12球団屈指。現有戦力で十分戦えるだけの投手は揃っており、助っ人投手の補強は最小限でも済むか。

 今オフに戦力外となったのはすべて投手で、野手は0人だった。トレードこそあったものの、FAは静観しており、今季とあまり変わらない顔ぶれで来季に臨むこととなる。仮に球団がポスティングを容認した藤浪晋太郎投手が米挑戦となれば1枠余裕はできるが、今年4月にトミー・ジョン手術を行い、復帰まで時間がかかりそうな高橋遥人投手を育成にしなかったところを見ても、補強は最小限になりそうだ。(Full-Count編集部)