サッカーカタールワールドカップを控えて「キムチ中国文化」という主張が再登場したなか、“韓国広報専門家”を自称する誠信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク教授が「可哀そうに見える」と批判した。

【画像】「韓国の代表的食文化」米紙に登場した“キムチ広告”とは

11月14日、ソ教授は自身のSNSを通じて「全世界の人々が、キムチの宗主国が大韓民国であることを知っているが、中国だけが自分たちのものだと信じているようだ」とし、「いつになったら“井の中の蛙”から抜け出し、世界的な見方を認めるのだろうか」と伝えた。

このような投稿がなされた背景には、カタールワールドカップに出場するサッカー韓国代表に、韓国農水産食品流通公社が大会期間にキムチ200kgを提供することを発表したことにある。

「“キムチは中国のもの”というとんでもない主張が…」

 

ソ教授によると、中国国内では「中国共産党機関紙の環球時報、観察者網などの多数のメディアによって報道され、多くの中国ネットユーザーが“キムチは中国のもの”というとんでもない主張を繰り広げている」という。

また、記事の見出しや内容では、キムチの正式な中国語表記である「辛奇」ではなく、「泡菜」と表記を固守していると指摘。

「今回も典型的な手法を見せている。つまり、共産党機関紙でキムチに関する記事を発信することによって、中国国内のネットユーザーのコメント世論を作り、全般的な世論を糊塗する方式だ」と批判した。

続けて、ソ教授は「例えば2020年当時、環球時報は中国市場監管報を引用し、中国が主導してキムチ産業の6つの食品国際基準を制定したと伝えた。それとともに、中国の国際標準化機構(ISO)認可獲得で、キムチ宗主国の韓国は屈辱を受けたとして、韓国メディアが憤っていると紹介した」と一例を紹介。

「しかし、ISOの文書にはキムチではなくパオツァイと明示され、該当食品規格が“キムチ(Kimchi)”に適用されないと明示されていた。このような事実は報道せず、自国内の世論だけを糊塗しようとするから、世界の人々に“国内用チラシ”と扱われている」と指摘した。

サッカー韓国代表

そして最後に、「今はただ可哀そうに見える」と、中国側の反応に呆れた様子を見せていた。