「閉店後の店の前に出されていたゴミに火が付いたみたいで、煙が上がってたんでビックリして……」(目撃した通行人)

【写真】まだ撤去される前の火がついたゴミ、現場には消火の跡が……

《「焼肉ライク行くよりスーパーで買った肉を家のフライパンで焼いた方が安いんだよな…」というつぶやきがイラッとしました笑 家で焼いたら臭くなりますよね。1人1台無煙ロースター高いんです涙 ごはん炊くの面倒くさいですよね、後片付け面倒くさいですよね。スタッフに給料払わせてください涙》

 10月26日、ツイッターにこのような投稿をし、炎上していたのは、現在全国に92店舗構える焼肉チェーン『焼肉ライク』の有村壮央社長。1人1台割り当てられたロースターで焼肉が楽しめる同チェーンは近年、急速に店舗数を増やしている。

ダンボール箱から煙が上がって

 10月28日、有村社長は《ツイッターをやめることにしました。10年以上、唯一の趣味がツイッターでした。いつかこんな日が来ると思っていました》と投稿し、炎上をきっかけにツイッターの引退を宣言した。

 しかし、“燃えた”のは社長のツイッターだけではなかった。冒頭の目撃証言は10月29日(土)深夜(日付変わって日曜日)、にぎやかなハロウィンなの週末を迎えていた『焼肉ライク高円寺店』での出来事だ。

 目撃した男性に話を聞いた。

「焼肉ライクの店の前にゴミが出されていたんですけど、畳んでまとめられたダンボール箱から煙が上がってて、自分も含め前を通りかかった数人で踏んだんですが、消えなかった。煙はかなり上まであがってましたね」(目撃した男性、以下同)

 火が燻っている程度であれば複数人で踏めば消えそうなものだが……。

「8枚くらい重なっていたダンボールの下から3枚目くらいに火が付いてました。燃えてるというより火が付いてるって感じですかね。15センチくらい穴が空いたように燃えていました」

 焼肉ライク高円寺店は飲食店がひしめく『高円寺純情商店街』の入り口からほど近い場所にある。そんな場所で火が付いたとなると、場合によっては取り返しのつかない一大事、いや大惨事だ。

焼肉ライクに出火原因を問い合わせてみると

「すぐに燃えあがる感じでもないし、でも踏んでも消えないんで、近くにあるコンビニに消火のための水を買って来ようと思って向かいました。で、戻ってみたら消えていた……というか近くに消火器が置かれていて、“消火”されてました。誰が消したのかは見ていないのでわかりません。通報があって警察が消したのか、まだ店に残っていた店員が消したのか、通りすがりの誰かが消火器を持ってきて消したのか……。まぁとにかく何もなくて良かったと思います」

 辺りには消火器を噴射した残骸であるピンクがかった砂のようなものが残されていた。

「しばらく経って店の前を通ったらゴミは撤去されてました。なぜか消火器はそのまま道に放置されていましたが……」

 焼肉ライクに出火の有無等の事実確認で問い合わせると以下の回答があった。

「(出火は)店舗運営者であるFC加盟店より出火の翌朝に連絡があり把握しております。出火の経緯については不明です。警察へ報告し、現在、警察にて出火原因を確認いただいております。当社としては、まだ警察にて出火原因を確認いただいている状況なので原因に関しては不明としかお答えできません」(焼肉ライク担当者、以下同)

 対策等、今後について焼肉ライクは、

「本件店舗においては商店街とも協力して可能な防犯体制の取り組みを行う旨、連絡を受けています。本部といたしましても、チェーン全体に注意喚起のうえ、さらなる防犯対応を検討して参ります」

 ダンボールが自然発火するとは考えづらい。タバコのポイ捨てなど、通行人によるものか。しかし束ねられたダンボールの“中”が燃えていたことから、ポイ捨てからの出火も考えづらい。何者か“わざと”火を仕込んだのか。はたまた店側の何らかの不始末か……。

 SNSでの炎上は問題だ。しかし、不特定多数の人が巻き込まれる恐れのある屋外での火災はそれ以上の危険をはらんでいる……。