このほどインドの少年が毒を持ったコブラに咬まれてしまった。幸いにも少年は命に危険が及ぶようなことはなかったが、反対にコブラの方が少年に噛まれて絶命したという。『The New Indian Express』『JOE.co.uk』などが伝えている。

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インド、チャッティースガル州ジャシュプールの人里離れた村で現地時間10月31日、8歳になるディーパック君(Deepak)が自宅の裏庭で遊んでいたところ突然、猛毒を持つコブラに腕を咬まれてしまった。驚いたディーパック君はコブラを振りほどくために何度も腕を激しく振ったが、コブラはディーパック君の腕を咬んだままだった。

そこでディーパック君は大胆にもコブラに噛みついて反撃したのだった。そして2回ほど噛みついたところコブラはようやくディーパック君から離れていき、最後は絶命したそうだ。ディーパック君はのちにメディアのインタビューに応じ、当時についてこのように明かした。

「ヘビが僕の腕に巻きついて咬んできたんだ。とっても怖かったよ。振り払おうとしても離れなかったので2回ほど思いっきり噛んでやったんだ。あっという間の出来事だったよ。」

その後、ディーパック君は騒ぎに気づいた家族によって近くの病院に連れて行かれ、すぐに抗毒素が投与された。幸いなことに、彼は一日病院の観察下に置かれただけですぐに自宅に戻ることができたそうだ。

猛毒を持つコブラに咬みつかれながらも、ディーパック君が九死に一生を得た理由について、ヘビの専門家であるカイサル・フセイン氏(Qaiser Hussain)は次のように語っている。

「毒ヘビは咬んだ時に毒を出さないドライバイト(Dry Bite)をする時があるんです。今回はドライバイトだったことからディーパック君は命に危険が及ぶこともなく、咬み傷だけで済んだことで回復が早かったようです。」

また英メディア『The Mirror』によると、毒ヘビの成蛇は咬んだ時の毒を完全にコントロールできるそうで、場合によって相手を絶命させるのではなく、威嚇したり追い払うために毒を出さずに咬む「ドライバイト」をすることがあるそうだ。

ちなみに今年8月にも、トルコでヘビに咬まれた2歳女児が反射的にヘビに噛みついて絶命させ、当時多くのメディアが「復讐に燃える女児」と見出しをつけて多くの関心を集めていた。

画像は『JOE.co.uk 2022年11月4日付「Cobra dies after being bitten by eight-year-old boy」(Picture: The New Indian Express)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)