タレントの西原さつきが10月28日にブログを更新し、ドラマ『六本木クラス』の脚本監修について語った。

西原はトランスジェンダーであることを公表しており、講演活動や、映画・ドラマのトランスジェンダー指導も行っている。

『六本木クラス』の脚本監修では、トランスジェンダーに関する描写で当事者をいたずらに傷つける表現がないか、ドラマのメッセージがきちんと伝わるか、制作スタッフと検討していったという。中でも、トランスジェンダーのキャラクターがネット記事で自身のセクシュアリティを暴露されてしまうシーンを入れるかどうかについては

トランスジェンダーの当事者が、ドラマの中でも悲惨な思いをすることになってしまう……その展開に、私も何度も考えを巡らせました

制作スタッフと何度も話し合いを重ねたそうだ。

西原は男性として生を受けたが、幼いころから自身の性別に違和感を覚えていた。特に、学ランの着用を義務付けられた学生時代は「『男』という強烈なラベルを貼られているよう」で最もつらい時間だったという。

自分の心と体が一致していないという状態。その感覚はとても暗くて重く、脱げない着ぐるみを着させられているような気分でした


中学2年生の時に見たドラマ『3年B組金八先生』をきっかけに性同一性障がいの存在を知ったことが、人生の転機となった。トランスジェンダーを取り巻く厳しい状況を実感し、自身のセクシュアリティをオープンにする活動を始め、今度は制作側として「自分の人生を変えてくれた」テレビドラマに関わることができるようになったと明かしている。

いつの日かドラマのように困難を乗り越えられるように。「二代目みやべ」のメンバーのように、それを支えてくれる仲間がいつか、みんなにもできますように

『六本木クラス』脚本に込めた思いと、未来への願いを添えてブログを締めくくった。

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