マイナンバーカードと運転免許証が統合したらどうなる?

 健康保険証がマイナンバーカードに一本化され、紙の保険証が廃止される方針とともに、同カードと運転免許証も一体化すると河野デジタル大臣が発言。

 これに対し、谷国家公安委員長は「免許証の廃止は検討していない」と否定したことが報じられましたが、これについて一般ドライバーはどのように思っているのでしょうか。

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 アンケートを実施し、SNSユーザーの本音を聞いてみました。

どうなる? マイナンバーカードと運転免許証の一体化

「あなたはマイナンバーカードと運転免許証の統合についてどう思いますか?」という質問について、「統合したほうが良い」が46.8%、「統合すべきではない」が53.2%と、反対派が若干上回る結果となりました。

 統合すべきではないという人の多くが懸念しているのは「紛失したときが面倒」ということです。

「無くしたら身分証明書がふたつ無くなると同じで不便極まりない」「マイナンバーカードのみであれば常日頃持ち歩く必要はないが、免許証と統合したら日常的に携行することになり、紛失や汚損とそれらによる再発行の可能性が高まる」「統合すると、マイナンバーカードは再発行に時間がかかりすぎて運転できなくなる」といった意見がありました。

 また、「すべての人が免許を持っているとは限らないから」「運転免許は自動車類の運転に関しての知識と技術が認められた者に交付される国家資格であるから、全国民が対象となるマイナンバーカードとの統合は整合性が取れない」など、すべての人が持っているマイナンバーカードと、任意の人が取得する運転免許証の性質の違いを指摘するコメントも見受けられます。

 ほかにも、「ゴールド免許が判別できなくなるし、更新時期もわからなくなってうっかり失効しそう」「必要事項が表面に記載され、裏面に手書きで修正されていることが重要。職務質問などでも運転免許証の提示で本人確認が短時間でできる」など、マイナンバーカードでは運転免許証の記載事項がわからなくなるといった声もありました。

 一方、統合したほうが良いを選択した人からは、「複数のカードを持ち歩くのが面倒」という意見が多数寄せられています。

「複数の身分証が煩わしいから」「カードの枚数が減って便利。国が出す個人情報系のカードは1枚にまとめたほうが良い」「今後マイナンバーカードを携帯するような機会が増えるなら、免許証、保険証、その他身分証など複数もつよりはスッキリする」という人が多かったです。

 なかには「個人情報を記載したカードを何枚も持ち歩くリスクを考えれば統合したほうがよく、むしろ物理カードすら暗号化して生体認証にして欲しいぐらい」といった考え方もあるようです。

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 健康保険証や運転免許証に限らず、今後の生活ではマイナンバーカードが幅広く活用され、さまざまなサービスが付帯されていくことが予想されます。