ヤフースポーツ・カナダが特集「なぜショウヘイ・オオタニの獲得に動くべきなのか」

 エンゼルス大谷翔平投手をトレード獲得すべし。ブルージェイズの地元メディア「ヤフースポーツ・カナダ」は「なぜ、この冬にショウヘイ・オオタニの獲得に動くべきなのか」との特集記事を掲載。二刀流男の獲得の必要性だけでなく、獲得による代償についても説いている。

 大谷がFAとなるまでに残り1年。記事ではエンゼルスがトレード放出するかは分からないとしながらも、「今後数か月で急速に変化するかもしれない」と言及している。ブルージェイズはゲレーロJr.、スプリンガー、ビシェット、ヘルナンデスら強打の右打者が並ぶものの、左打者は手薄。左のスラッガー・大谷の獲得はマノアらの先発投手陣も補強できる。

 記事では「ロースターにエリート先発投手と左打者を加えることができる。1つの動きでブルージェイズが必要としている2つの補強が実現可能となる。攻撃面では、パワーがある左打者が加わることは大きなブーストだ」とメリットを指摘。「エンゼルスの二刀流スターほどチームにとって価値のある選手はいない。素晴らしいレベルの二刀流のプレーヤーを取得することは、非常に大きなゲームチェンジャーとなる」とまで綴っている。

 しかし、大谷のトレード獲得の代償は大きい。多くの若手有望株を放出することになる。記事では「若い優秀な捕手の1人(アレハンドロ・カークかガブリエル・モレノ)と、プロスペクトのリッキー・ティエディマン投手とオレルビス・マルティネス三塁手をセットにして、トレードを実現することができるだろうか? 試してみる価値はあるだろう」と提案。だが、来季年俸3000万ドル(約45億円)となった大谷の獲得は今後のチーム編成にも影響が……。総年俸2億3200万ドル(約350億円)のぜいたく税の限度額を超える可能性がある。「将来、ボー・ビシェットまたはブラディミール・ゲレーロJr.のどちらかをトレードに出すことになるかもしれない」と、中心選手の今後に影響する可能性も指摘している。

 それでも、記事では「ワールドシリーズに勝つ可能性が大きくなる」と大谷のトレード獲得を進言。「今オフに大谷がブルージェイズに入団する可能性は低いだろうが、もしエンゼルスが彼のトレードに応じるなら、夢を現実にするために何が必要なのかを調査しておいて損はないだろう」と締めくくっている。エンゼルスのトレード放出の可能性が低い中での報道。大谷のスゴさが伝わってくる。(Full-Count編集部)