(株)タキソウ(TDB企業コード:400291025、資本金500万円、愛知県豊田市下林町2-65、代表瀧川勇氏、従業員9名)は、10月11日に名古屋地裁岡崎支部より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は梅村浩司弁護士(愛知県豊田市若宮町2-16-1、けやき通り法律事務所、電話0565-31-2632)。

 当社は、1965年(昭和40年)1月創業、69年(昭和44年)9月法人化した家具の小売業者。家具や生活雑貨の小売を手がけ、当初は「タキソウ家具本店」のみの経営だったが、92年以降は愛知県西三河地区や愛知県北部に大型小売店「タキソウパルクス」を積極的に出店。幅広い品揃えと新聞やテレビCMの活用もあって知名度を上げ、11店舗を経営していた2008年5月期には年売上高約79億8000万円を計上していた。

 しかし、大手業者の進出による競合激化や景気低迷から既存店の業績は伸び悩み、相次ぐ出店によって銀行借入も膨らみ収益を圧迫。リーマン・ショック後は、さらに業績は伸び悩み、不採算店を閉鎖するなどのリストラを行ったが効果は乏しく、2010年4月には名古屋地裁に民事再生法の適用を申請した。

 その後は、3店舗のみの営業に絞り営業を継続、2013年12月には再生手続きが終結。2021年1月から2店舗での運営となっていたが業績は低迷し、2022年5月期の年売上高は約3億円の計上にとどまっていた。そうしたなか、本店の賃貸契約の更新が難しくなり事業継続を断念、今回の措置となった。

 負債は2億2000万円の見込み。