2022年9月23日に発売されたAppleのノイズキャンセリング機能付きワイヤレスイヤホン「AirPods Pro(第2世代)」で、左右の音声が入れ替わったり動画との同期がずれたりする「オーディオドリフト」の問題が浮上していると、Apple関連のニュースサイト・9to5macが報じています。

AirPods Pro 2 users complain of audio drift and syncing issues

https://9to5mac.com/2022/10/12/airpods-pro-2-sync-audio-drift/

海外の掲示板サイト・Redditでは、第2世代AirPods Proでオーディオドリフトが発生したという報告があがっています。

「第2世代AirPods Proは2台目になりますが、音声があっちこっちに行ったり来たりしているようです。時々曲のボリュームが小さくなり、その後ランダムにボリュームが上がります。ヘッドトラッキングや空間オーディオはオフにしています」

「私の第2世代AirPods Proでも同じことが起りました。空間オーディオを使ってYouTubeを見ているのですが、ほとんどの動画で広告が流れた後にAirPods同士の同期がずれてしまうのです。片方がもう片方より少し遅れているような感じ。動画に映っている人の声が頭の真ん中ではなく耳元で鳴っているように聞こえるんです。この現象に対処するためには、空間オーディオをオフにして再びオンにしてAirPodsを再同期するしかないようです。かなりイライラします」

「YouTubeの動画内で早送りあるいはスキップをすると、第2世代AirPods Proで超ワイドな音場が形成されます。同じ現象に遭遇した人はいますか?」

「ファームウェアに問題があるようです。明らかにソフトウェアに関連しています。アップデートがすぐにリリースされることに期待しましょう」

なぜこのような問題が生じているのかは不明ですが、Redditでは「ノイズキャンセリング機能や、大きな騒音を選択的に削減する適応型環境音除去にバグがあり、一部の周波数でオーディオドリフトが起ってしまうのではないか」と推測されています。

9to5macによると、Appleは第2世代AirPods Proでオーディオドリフトが起こるという問題を認めていないとのこと。記事作成時点では必ずしも起こる問題ではなく、一部のユーザーから報告があがっているのみですが、ファームウェアのアップデートで修正されるのが理想的だと9to5macは述べています。