気づけば飲み物も食べ物も「甘さひかえめ」が多い昨今。そんな中、あえて変わらず“甘さを貫く”商品がある。

1963年に発売以来、今年で60年目を迎える「雪印コーヒー」だ。雪印コーヒーといえば、ミルクのまろやかな味わいとやさしい甘さが特徴で、大人から子どもまで幅広い層から支持を得ている。



“甘さをひかえない”という決心の固さが伝わるのは、春から行っている「#雪コに甘やかされたい」プロモーションの数々だ。「雪印コーヒーならではのやさしい甘さで日本中の人を甘やかす」ことを宣言し、“雪コ”(雪印コーヒーの愛称)の誕生月である11月からは、東京・大阪の主要な駅に“甘やかしメッセージ”が掲載された60種類のポスターを掲出。

昨今のトレンドは甘さひかえめであるにもかかわらず、なぜ、そこまでして“甘さを貫く”のだろうかーー。

ということで、雪印コーヒーを担当する雪印メグミルク株式会社の浪江晃斗さんに取材を実施。甘さを貫く理由と、60年目の想いや感謝、新商品の紹介も含めて、雪印コーヒーの魅力を多方面から紐解いていく。

雪印メグミルク株式会社 市乳事業部飲料グループ 浪江晃斗さん


こんな時代だからこそ、雪印コーヒーが甘さを貫く理由


今年の4月、こんな新聞広告が掲載された。雪印メグミルクのTwitterアカウントによる投稿画面で、雪印コーヒーの甘さをひかえるべきかの問いに対し、その解答の選択肢は「甘くてもいいよ」と「甘くても悪くない」の2択のみ。「甘さをひかえる」という選択肢はない。この解答に対し、雪印コーヒーの甘さを求めるツイートが続出したそうだ。

大きな反響があり、700ツイート以上の熱い想いが集まった


そのほかの春のプロモーションでは、合計8万件以上のツイートが集まったTwitterキャンペーンや、過去に販売した「雪印コーヒー500ml」シリーズ商品の人気投票「雪コ総選挙」などが行われ、世の中の流れとは違う“甘さを貫く”姿勢をはっきり示した。

「今は甘さひかえめの商品が多いですよね。世の中も、なんだか苦いことが多いし、追われすぎている感覚もあります。ただ、逆にこんな時代だからこそ、雪印コーヒーはその甘さでみなさんを包み込める存在でありたいなと。60年守り続けてきた特徴を貫こうと思いました」

とはいえ、世の中の流れとは違う方向に行くことに迷いはなかったのだろうか? そう聞くと「迷いはなかったですね」と、浪江さんは明るい表情で答えた。



「雪印コーヒーを飲むと、多くの方は『どこか懐かしい味』だと思われるのではないでしょうか。この懐かしさこそ、あの甘さに起因していると思っています。逆にそれを変えたら、『あの頃の味と違う』と魅力が失われる可能性も。だからこそ、甘さを貫く決断をしたんです」

実際にお客さま調査をしても、雪印コーヒーを一度でも買って飲んだことがある人は非常に多く、商品のイメージも「定番」「親しみがある」という声が多数だという。もし、その人たちが再びこの商品を口にしたとき、定番や親しみといったイメージ、そこから来る懐かしさを裏切りたくない。そんな思いがあったようだ。

「私も雪印コーヒーを飲むと、高校時代を思い出します。部活や受験勉強など、頑張っているときに手元にあったイメージですね。その思い出を呼び起こすのが、この甘さです。最近も、頑張りたいときにはよく飲んでいるんですよ」



なお、甘さをひかえない決断をした一方で、今春には“甘さ”以外の部分では味のリニューアルも行ったという。

「これまでよりも “ミルク感”を高めた味わいにしました。お客さまの声を聞くと、雪印コーヒーのイメージとして“ミルク感”を想起する方も多かったんです。そのイメージに近づけ、よりお客さまにとって身近な存在にしたいと考えました」

デザインも60年目の今にふさわしい内容にブラッシュアップ


志田彩良さんの甘やかしポスター60種類が、さまざまな駅に!


「#雪コに甘やかされたい」プロモーションは今後も続く。キャンペーンサイトで見られる、この春から続々公開中の、女優・志田彩良さん出演「#雪コに甘やかされたいLv.60」のWEB動画60本は必見だ。10月31日にラストのLv.60まで公開されたばかり。各動画の“甘やかさレベル”を1〜60に分け、自宅やオフィス、学校などのシチュエーションで、志田さんがポジティブなメッセージを投げかけてくれる。

動画視聴でプレゼントが当たるキャンペーンを11月末まで実施中


「#雪コに甘やかされたい」キャンペーンサイトはこちら

「60本は作りすぎかなと思いながらも(笑)、1本1本こだわった動画です」と浪江さん。お気に入りの動画を聞くと、照れながらも教えてくれた。

「Lv.17で志田さんが口にする『失敗した? うまくいかない方法を見つけたんでしょ!』が好きですね! 仕事でうまくいかなかったときに観ると、前向きな気持ちになれます」



「Lv.44の『壁にぶつかったときは その壁を背もたれにして休んじゃえ♡』もおすすめです。キャンペーンサイトでご覧いただけるので、ぜひみなさんも志田さんのメッセージに癒しと元気をもらってください!」



さらに10月31日からは渋谷駅、品川駅、新宿三丁目駅、阪急大阪梅田駅、11月1日からは池袋駅に60種類の甘やかしポスターを掲出。志田さんが様々な役柄を演じ、「自分に甘くなろう。」をメインテーマとしたメッセージを届けるという。

「60種類という数の多さと、様々なシチュエーションの甘やかしメッセージが見どころです。頑張っている人を甘やかしメッセージでそっと包み込みたいと思っています」

学生向けのものは渋谷駅に掲出するなど、場所とのリンクも意識しているそうだ。

「特に、壁一面にずらーっとポスターが並ぶ渋谷駅の光景は圧巻だと思います! 甘いって、悪いことじゃない。現代を生きる私たちにとって必要なものだということを、商品はもちろん、ポスターを通しても伝えていきたいですね」

ポスターを見て雪印コーヒーのやさしい甘さを思い出そう


※駅係員へのお問い合わせはご遠慮ください。
※広告をご覧になられる際は周囲のお客様へのご配慮をお願いします。


60年目を迎え、便利で飲みやすい“NEW雪印コーヒー”が登場


この春以降は、新商品も続々登場した。そのひとつが、3月に発売された「雪印コーヒー Handy Type」だ。容量を飲み切りにちょうどよい230mlにし、キャップ付きにして便利さもアップ。飲み口も広く、ゴクゴクと味わえるのも魅力だ。



「雪印コーヒーを飲む機会が減った方に調査を行うと、500mlの紙パックは『量が多い』『持ち運びできない』といった声が一定数ありました。それらを解決しようと生まれた商品で、雪印コーヒーの“新定番”になってほしいですね」

10月にはHandy Typeと同じ容器から、ミルク感をさらに高めた「雪印コーヒー 大人のクリーミー」が新登場。この商品は「女性にもっと雪印コーヒーを楽しんでいただくためには、どんな味がよいか」と考えて生まれた商品だという。

クリーム入りで、より上品なミルク感が味わえる


「雪印コーヒーはどちらかというと男性の購入が多く、一方で市場の傾向として、ミルク感の高いコーヒー乳飲料は女性購入者が多い傾向にありました。そこで、ミルクの風味を一層引き立たせ、女性にもより楽しんでいただこうと。もともと、雪印コーヒーとミルクの親和性が高かったのも大きいですね」



このほかの新商品で、春に発売されたものでは先ほどの「雪印コーヒー Handy Type」のほか「雪印コーヒー スリムパック」、「雪印コーヒー カルシウム」、「牛乳とまぜるだけ 雪印コーヒー 希釈タイプ」、「雪印コーヒープリン」がある。

「スリムパック」と「カルシウム」は、より小さなサイズで手軽に飲めるのが特徴だ。「カルシウム」については、牛乳と同量のカルシウム(227mg)と半日分のビタミンD(2.75μg)が1本(200ml)に含まれている。



「希釈タイプ」は、浪江さんが「画期的な商品」というほどのお気に入りで、好きな量を入れて牛乳をまぜると“自分好みの雪印コーヒー”が完成する。アイスにかけたり、お菓子作りに使用したりする人も多いそう。



筆者も試飲したところ、ミルクを多めに入れると、よりミルク感が増して贅沢な味わいに。「今日はコーヒーを多めに、今日はミルクを多めに」など、様々な味わいを試してみては。最後の「雪印コーヒープリン」は60年目の記念商品で、おなじみの“あの味”をデザートで楽しめる。

秋の新商品では、先ほどの「雪印コーヒー 大人のクリーミー」のほか、9月にはパンスプレッドの「雪印コーヒーソフト」、11月1日には「白い雪印コーヒー」が発売された。

「雪印コーヒーソフト」は、2017年に発売され話題となった同商品を半年間の期間限定で再発売。食パンやクロワッサンなどのパンはもちろん、ホットケーキにぬるのもおすすめだ。

雪印コーヒー風味のパンをぜひ朝食でも


「白い雪印コーヒー」は、プロモーションの一環として実施された「雪コ総選挙」で見事1位に輝いた商品だ。

商品にも「雪コ総選挙」第1位と記されている


「2014年春に期間限定で発売したもので、まろやかなミルクのコクが特徴です。コーヒーなのに白いというインパクトもあり、女性を中心に好評でした。今回の結果を受け、60年分の感謝を込めて期間限定で復刻販売します」

この商品の人気を見ても、雪印コーヒーとミルクの親和性の高さがわかる。白い雪印コーヒー、気になる方はさっそく味わってみては?

春から秋にかけて登場の「雪印コーヒー」全ラインナップ


この甘さと風味を、雪印コーヒーの定義として守っていく


60年目を迎え、その記念すべき年に関わる浪江さんは「これだけ長い歴史を築けたのも、ひとえにお客さまのご支持があったからこそ。感謝してもしきれません」という。

「なぜこれだけ長く親しんでいただけたのか考えると、やはり雪印コーヒー特有の風味が理由だと思います。ミルク感やコーヒーのほろ苦さ、カラメルの香り。そして、甘さ。どこか懐かしく、ほかにはない味だからこそ愛されてきたのではないでしょうか。これからも、この甘さや風味を“雪印コーヒーの定義”として守っていきます」



甘さひかえめが主流のここ最近。それでも「甘さを貫いていく」と、改めて言い切る。

「雪印コーヒーのブランドは私たちにとって大切な資産ですし、絶やさないことが使命です。一度離れた方はもちろん、まだ飲んだことのない方にも手に取っていただけるよう、工夫していきたい。お客さまの身近に寄り添う存在として、60年目以降も成長し続けていきたいです」

浪江さん自身も「疲れたときには、引き続き雪印コーヒーを飲んで甘やかされようと思います」と笑う。どこか懐かしく、あの頃を思い出す味。そんな雪印コーヒーは、これからも変わらぬ甘さで私たちのそばにあり続ける。

――「雪印コーヒー」公式サイト

――「#雪コに甘やかされたい」キャンペーンサイト

[PR企画:雪印メグミルク × ライブドアニュース]