同僚ソウも「長谷部の不在が響いた」と見解

 日本代表MF鎌田大地と元日本代表MF長谷部誠が所属するドイツ1部フランクフルトは、10月8日に行われたブンデスリーガ第9節ボーフム戦に0-3で敗れた。

 鎌田は途中出場、長谷部は欠場したが、長谷部が不在だった最終ラインの脆さをドイツ紙「ビルト」は指摘した。

 フランクフルトのオリバー・グラスナー監督はロンドンで行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第3節トッテナム戦(0-0)に出場した長谷部を休ませたが、今シーズンのリーグ戦で未勝利だったボーフムに、3得点を決められて完敗を喫した。

 ボーフム戦の結果を受け、「ビルト」紙は「最下位に沈むボーフム戦の完敗は、長谷部誠を休ませたことによるもの」と報じ、「長谷部を欠くフランクフルトの守備は堅くない」とした。そして「経験豊富なスタビライザー(安定させる選手)を欠き、4バックにしたチームは残忍な問題が再発する可能性がある。長谷部と並んだ際には落ち着いたプレーを見せていたトゥタとヌディカだが、終始不安定で柱の必要性を確認させられた」と、断じている。

 グラスナー監督も、「負けるべくして負けた試合だった。その責任は100%、私にある。私が選んだ選手たちとシステム変更だったからだ」とコメント。長谷部が欠場した以外にも、鎌田がベンチスタートとなるなど4選手を入れ替えて臨んだボーフム戦だったが、MFジブリル・ソウが「長谷部誠の不在が響いた。彼の経験があれば、最終ラインをまとめてくれるからね」と語ったように、なかでも長谷部の不在の在が強く出る結果となった。

 記事では、さらに「直近の試合で長谷部は公式戦4試合連続でプレーして、3勝1分、失点はわずかに1だった。だが、38歳には休息が必要かもしれない。そしてフランクフルトは、長谷部抜きで戦うことで問題が再び起こる恐れを抱えることとなる」と、伝えている。

 多くのサッカー選手が現役を退く年齢になっても、今なお欧州のトップリーグで活躍し、不可欠な存在と評価される長谷部。フランクフルトは長谷部不在時の解決策を見つけることができるだろうか。(FOOTBALL ZONE編集部)