静岡県で9月5日、送迎バスの中に幼稚園児が置き去りにされ死亡するという痛ましい事件が起きた。海外でも同時期、送迎バス内で驚きの事件が起きていた。

 アメリカ・ネバダ州の路上で、スクールバスの到着が遅れて激怒した母親が、運転手の男性を暴行したとして警察が母親を逮捕した。海外ニュースサイト『Las Vegas Review Journal』『Insider』などが9月30日までに報じた。

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 報道によると事件は8月17日午後、同州クラーク郡で起こった。とある小学校の送迎バスの運転手として働く男性は、授業を終えた児童ら(以下子ども)を乗せ送迎バスを運転していた。道中、子どもたちが騒ぎ始め、席を飛び跳ねるなどしたため、運転手はバスを止めて子どもたちに注意したという。

 しかし、子どもたちは収まるどころかエスカレート。バスの監視カメラにテープを貼り、緊急窓を開けるなど騒ぎ出した。とある女児は、運転手に駆け寄り、「私が運転する」とハンドルをつかんだそうだ。運転手はバスを止めて、子どもたちを再度なだめたという。

 この影響で男性の運転するバスは、保護者らの待つバス停に1時間ほど遅れて到着。子どもたちを降ろしたものの、バスの到着遅れで激怒した保護者3人が、バスの中まで入ってきたという。男性は、そのうちのひとりの女に顔面を4発殴られた。このとき、男性のかけていた眼鏡が割れたそうだ。なお、男性は軽傷だったようで、病院に行ったとの情報はない。

 のちに男性は警察に通報。捜査を開始した警察は、バスの監視カメラの映像から容疑者を特定。女は、この学校に通う子どもの37歳の母親だ。警察は女の自宅を訪ね、男性を殴った容疑で女を逮捕したという。女の認否は伝えられていない。

 このニュースが世界に広がると、ネット上では、「ひどい。人を殴るなど最低」「バスの運転手が弱そうで、子どもになめられてしまったようだ」「どの国でも、親子ともにモンスター化している」「バス遅れでイライラするのは分かるが、その原因を作ったのはあなたの子ども。しつけがなっていない」「イマドキの子どもは恐ろしい。監視カメラにテープを貼る用意周到ぶり」「殴る相手が間違っている。運転手ではなく子どもの方」といった声が上がった。

 バスの到着遅れは、子どもたちの責任だろう。事実に目を向けず、バスのトライバーに怒りをぶつけて、暴行するなど言語道断。刑務所でしっかり反省してもらいたものである。

記事内の引用について
Kids cause school bus delay, which prompts mom to beat driver, police say(Las Vegas Review Journal)より 
https://www.reviewjournal.com/crime/kids-cause-school-bus-delay-which-prompts-mom-to-beat-driver-police-say-2649186/
Nevada mother arrested after she stormed inside a school bus to attack driver when he dropped their kids off an hour late: report(Insider)より
https://www.insider.com/mother-stormed-school-bus-reportedly-attack-driver-dropped-kids-off-late-2022-10