世界トップクラスの人気グループBTS(防弾少年団)兵役問題が、再びカオスとなった。

【写真】「恋に落ちた」世界を熱狂させたJINの“美男子ぶり”

先立って8月、イ・ジョンソプ国防部長官が今年12月に入隊を控えたBTSのメンバーJINの兵役特例について、「期限を定めて結論を下す。世論調査を実施するように言った」と述べて世論の非難を浴びたことに続き、今度は文化体育観光部長官の番だった。

10月5日、国会で開かれた文化体育観光委員会の国政監査で、パク・ポギュン文化体育観光部長官がBTSの兵役問題と関連して「(JINが入隊する)12月中に立場を確定する」との意思を明らかにした。

JINは2020年に改正された兵役法により、文化体育観光部長官の入隊延期推薦を受け、満30歳以前まで入隊が延期された。JINは満30歳になる誕生日、つまり今年12月4日が過ぎると、これ以上の入隊延期が不可能だ。

パク長官は、同日の国政監査でイ・ヨンホ議員が「BTSの兵役問題を積極的に検討してほしい」と注文すると、「BTSの最年長であるJINの軍隊問題が12月に整理されるので、早い時間内に文化体育観光部の立場を確定する予定」と話した。

しかし一緒に取り上げた様々な理由が議論に火をつけた。

「政府が心配することか!」不満の声

 

(写真提供=OSEN)BTSのJIN

パク長官は「国防は神聖な義務であり、兵役は公正の象徴という点、BTSがKカルチャーの先鋒隊として韓国を知らせ、経済的に途方もない波及効果を及ぼした点、BTSを含む大衆芸術家と純粋芸術家の間の(芸術・体育要員編入)公平性問題、BTSの7人のアーティストのうち1人でも軍隊に行くと完全体として公演ができない問題、世論分析と20代男性の意識、国会議員の考えと意見などを総合的に検討している」と説明した。

パク長官の発言後、直ちに「BTSの7人のうち1人が軍隊に行って完全体で公演ができない問題が、なぜ兵役特例の考慮事項にならなければならないのか」という不満の声が溢れ出た。完全体でのコンサートを心配するのは所属事務所やファンであり、政府が悩む問題ではないからだ。

BTSが兵役について特別な立場を明らかにしていない状況で、国防部と文化体育観光部、国会などの立場が何度も変わり、「BTSを政治的に利用するな」というファンの声も大きくなっている。

関連ニュースが伝えられると、オンライン上では「芸能人の公演問題を心配しながら国防問題を処理するのか」「ただ軍入隊するのが正解。国防に例外があってはならない」「国家機関が個人の便宜に合わせて結論を出すというのだから、本当の差別待遇だ」といった反応だった。

◇JIN プロフィール

1992年12月4日生まれ。本名キム・ソクジン。BTSの最年長メンバーで、グループ内ではボーカルを担当している。高校生の頃にドラマ『善徳女王』を見て俳優キム・ナムギルの演技に感動し、一時は役者を目指していた。通学途中にスカウトされたことでBig Hitエンターテインメントの練習生となるが、実は中学時代に一度韓国屈指の有名事務所SMエンターテインメントにスカウトされている。一次審査合格の通知が届いたが、詐欺だと思って断ったというエピソードはファンの間でも有名。