一見、派手な生活に見える富裕層。しかし、お金の価値を知るからこその意外な節約術を持っている。彼らの「お金をかける/かけないの基準」とは一体なんなのか?

 今回は、ヘソクリ7万円を元手に35歳で起業し、年商7億円を稼ぐ大企業に成長させた主婦社長に話を聞いた。

◆家庭菜園で食費減!35歳で起業した賢母の知恵

 米袋を結ぶのに使う「紙ひも」。これを手芸好き主婦がハンドメイド用品「クラフトバンド」と命名しネット販売をしたところ、年商7億円を稼ぐ大企業に成長。「ひも界の女神」ことエムズファクトリー代表取締役の松田裕美氏はヘソクリ7万円を元手に起業した主婦社長だ。

 敷地300坪に立つ5LDKの自宅は邸内に特注のすべり台や防犯装置を備えた豪華仕様。しかし、金銭感覚は起業当時と変わらないと語る。

「今も納豆が大好きで、業務スーパーで買ったものをよく食べてます。お米や味噌などの日持ちするものはふるさと納税で調達。最近は家庭菜園にもハマって夏はバジルや大葉、ピーマンが食卓に並びます。

 1円単位でも切り詰める主婦としての感覚が大事なんです。ウチのお客さまは多くが主婦の方ですから」

◆ボールペンは1本10円、付箋も100均のもので十分

 発酵食品主体の質素な食生活が、55歳には見えない美貌の維持に一役買っている。自宅で目につく小物入れやティッシュケースなど生活雑貨はクラフトバンドのお手製で材料費のみと安価だ。コスト意識は経費の分野でも発揮される。

「スタッフのコがネットでボールペンや付箋を頼むんですけど、あれって意外と高いんです。ボールペンは1本10円のもので十分だし、付箋も使い捨てのメモだから100均の品質で問題ないです」

◆価値を生み出す仕組みが見えたらコストを惜しむべからず

 とはいえ、必要とあれば数百万円の買い物を即決する豪胆さを併せ持つ。

「商品の荷降ろしが大変なので、免許不要で女性でも扱える電動フォークリフトを150万円超で購入しました。最近、テスラ社の電気自動車も買ったのですが、自宅のソーラーパネルで充電しているので、電気代もガソリン代もゼロ。おまけに自動車税も安い。

 イニシャルコストは高くても、結果的にはコスパがいいというわけです」

◆「経済的に恵まれない境遇が長かった」

 経済的に恵まれない境遇が長かったという松田氏のお金をかけるものの基準とは一体なんなのだろうか。

「多少、初期投資がかかっても、生産性が向上するものにはお金をかける。そこにお金を生み出す仕組みがあるのか。ものを買うときは、そこをしっかり検討しています」

 緻密さと豪胆さの両輪が松田氏の成功の秘訣か。

◆エムズファクトリー社長・松田裕美氏流「節約の掟」

(董酒・味噌はふるさと納税

⊆駝の家庭菜園で食費減

ペンは一本10円のもので十分

【エムズファクトリー社長・松田裕美氏】
ヘソクリの7万円で起業。クラフトバンドのネット通販や、通信教育による資格認定制度を構築し、業界No.1企業に築き上げる

取材・文/週刊SPA!編集部

―[[億万長者が実践する]節約術]―