パルメイラスに所属する元ブラジル代表MFラミレスが、現役引退を自身の『インスタグラム』で発表した。

 1987年生まれで現在35歳のラミレスは、豊富な運動量や守備能力を生かしたプレーが持ち味のボランチ。2009年に母国のクルゼイロからベンフィカへと渡ると、その1年後にはチェルシーへとステップアップを果たした。5年半に渡りプレーしたチェルシーでは、公式戦251試合に出場し、通算34ゴール25アシストを記録。プレミアリーグやチャンピオンズリーグを1度ずつ制するなど、計5つのタイトル獲得に貢献した。チェルシーからの退団後は、中国の江蘇蘇寧(現江蘇足球倶楽部)を経て母国のパルメイラスでプレーしていた。

 ブラジル代表としても通算51試合に出場したラミレス。FIFAワールドカップの舞台には2度立ち、南アフリカ大会とブラジル大会で合計11試合のピッチに立った。“セレソン”でも欠かせないプレーヤーとなっていた35歳は、自身の『インスタグラム』でこのように思いを綴っている。

「いろんな考えの末に、僕は正式にプロフットボール選手としてのキャリアを終えることを決断したことを報告したい。この瞬間はまず、僕を育て上げ、この競技が持つ最高のレベルへと連れて行ってくれた神に感謝したいね」

「そして僕がプレーしたすべてのクラブ、ジョインビレ、クルゼイロ、ベンフィカ、チェルシー、江蘇蘇寧、パルメイラスにもとても感謝しているよ。君たち、そして君たちのファンのことは、これからも常に心の中で持ち続ける。そして僕の夢を叶えてくれた、2度のワールドカップでプレーするという喜びを与えてくれたブラジル代表にも感謝するよ」

「僕は別の道へと進むけど、リオ・デ・ジャネイロの外れにある街を出て、誰しもの予想を裏切り世界を制するに至った、小さな頃から持っている喜びと勇気は持ったままだ。フットボール、今までありがとう!」