15年CY賞カイケルは今季3球団で14登板2勝9敗、防御率9.20

 2015年にサイ・ヤング賞を受賞した左腕ダラス・カイケル投手は今季、3度“戦力外”を経験した。ホワイトソックスで今季を迎え、ダイヤモンドバックス、レンジャーズと渡り歩いたが、14登板で2勝9敗、防御率9.20と低迷。米メディアは「34歳の年齢を考慮すると、彼のキャリアが終わるという不吉な前兆がある」と伝えている。

 米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」は「今季巻き返しに失敗した選手たち」をピックアップ。その一人にカイケルをあげた。アストロズ時代の2015年に20勝を挙げてサイ・ヤング賞を受賞。ホワイトソックス1年目の2020年に防御率1.99をマークしたが、昨季は防御率5.28と低迷。今季は登板2戦目だった4月20日(日本時間21日)のガーディアンズ戦で1回0/3を10安打10失点と炎上したことが「破滅を明確にした」と記事は論評している。

 今季ストライクゾーンに投げた際の長打率がキャリアワーストの.709。ストライクゾーンで痛打されることが多いことから「ストライクを投げることを嫌がるのも無理はない」とも解説する。今季は3球団で60回2/3を投げて31四球。1試合平均与四球は自己ワーストの4.60だった。

 5月末に戦力外となったホワイトソックスでは8登板で2勝5敗、防御率7.88。ダイヤモンドバックスでは4登板で2敗、防御率9.64で7月下旬に戦力外となった。その後加入したレンジャーズでは2登板で2敗、防御率12.60と上がり目なく、9月上旬に戦力外に。来季以降、巻き返しのチャンスは訪れるか注目される。記事は他にヤンキースのアロルディス・チャップマン投手、レッドソックスのトレバー・ストーリー内野手、ブレーブスのマルセル・オズナ外野手、ジャイアンツのマイク・ヤストレムスキー外野手らを挙げている。(Full-Count編集部)