【AFP=時事】(更新)米航空宇宙局(NASA)は26日夜(日本時間27日朝)、無人探査機「DART」を小惑星「ディモルフォス(Dimorphos)」に体当たりさせて軌道を変える、世界初の「地球防衛」実験を実施した。生配信された映像で、探査機が小惑星に衝突したのが確認された。

 ディモルフォスは直径約160メートルで、エジプトのピラミッドほどの大きさ。地球からは約1100万キロ離れている。太陽を周回している、より大きな小惑星「ディディモス(Didymos)」の周りを公転する二重小惑星だ。地球に脅威を及ぼすことはない。

 DARTは日本時間27日午前8時14分、時速約2万3500キロでディモルフォスに衝突した。

 DARTが撮影した映像では、ディモルフォスは衝突の約1時間前は小さな点ほどの大きさだったが、衝突の数分前にはその形状やごつごつした表面が鮮明に捉えられていた。

 NASA惑星科学部門ディレクターのローリー・グレイズ(Lori Glaze)氏は、「危険な小惑星の衝突などから地球を守る潜在能力を持つという、新しい時代を迎えつつある」と述べた。

 ディモルフォスは11時間55分でディディモスを公転している。NASAは今回の衝突によって、その周期が10分ほど短くなると見込んでいる。実際に周期が変わったかは、数日から数週間のうちに地上の望遠鏡で確認する。

【翻訳編集】AFPBB News

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