by Juanky Pamies Alcubilla

映画「スター・ウォーズ」シリーズに登場するキャラクター「ダース・ベイダー」の声を40年以上にわたり務めた俳優のジェームズ・アール・ジョーンズ氏が、ダース・ベイダー役を引退したことが明らかになりました。同時に、ジョーンズ氏の声をAIで再現するプロジェクトが進行中であることも明かされました。

Darth Vader’s Voice Emanated From War-Torn Ukraine | Vanity Fair

https://www.vanityfair.com/hollywood/2022/09/darth-vaders-voice-emanated-from-war-torn-ukraine



James Earl Jones lets AI take over the voice of Darth Vader - The Verge

https://www.theverge.com/2022/9/24/23370097/darth-vader-james-earl-jones-obi-wan-kenobi-star-wars-ai-disney-lucasfilm

1977年に公開された「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」でダース・ベイダーが初登場して以来、ジョーンズ氏はベイダーの声を担当してきました。しかし、シリーズが長く続き、ジョーンズ氏は2022年で91歳になったことから、ベイダー役を引退することになりました。

ジョーンズ氏に代わりダース・ベイダー役を務めるのは、ジョーンズ氏の声を再現したAIです。Vanity Fairの報道によると、AI合成音声を製作するスタートアップ企業のRespeecherが、スター・ウォーズ製作元のルーカスフィルムから権利を譲り受け、ジョーンズ氏の声をAIで再現することに成功したとのこと。

Respeecherが再現したジョーンズ氏の声は、2022年5月からDisney+で配信されているドラマ「オビ=ワン・ケノービ」で使用されました。このドラマで聞けるダース・ベイダーの声は、ジョーンズ氏が最後に演じた「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」のものとは少し違って聞こえるそうです。

Respeecherによる合成音声はこれまでにもルーカスフィルム作品に取り入れられていて、2019年配信のドラマ「マンダロリアン」と2021年配信のドラマ「ボバ・フェット」に登場する若き日のルーク・スカイウォーカーの声は新規録音のものではなく、Respeecherによる合成音声だったことが明らかになっています。