大谷は今季、打者として最大値の94.5%、投手としては80%の出場だという

 投打二刀流で活躍するエンゼルス大谷翔平投手。低迷するチームにあって獅子奮迅の働きを見せているが、米メディアが大胆な仮説を立てた。登板の際にDHを守ったり、チームが5人ローテを採用して登板回数を増やしたりすることは可能なのか。その場合、投球、打撃、守備、走塁などを総合的に評価する指標「WAR」はどれくらい上がるのか。米メディア「The Score」が伝えている。

 記事を執筆したトラビス・ソーチック記者によると、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手との“MVP論争”を巡って、大谷がジャッジのWARを超えるにはどうしたらいいのかと考えたことがきっかけになったという。野球専門の米データサイト「ファングラフス」のWARでは、ジャッジが10.7、大谷が8.8になっている。

 同記者は、大谷がDHではなく外野を守り、中4日のローテで回れるかマイク・トラウト外野手に聞いたそうだ。トラウトは「フルシーズンは負荷がかかりすぎるだろう。外野も守ってもらう必要があるなら彼にはできる。外野を守って、かつ中4日のローテを守る。それができれば興味深いね」と答えたという。

 そこで、ソーチック氏は二刀流選手が現在の162試合制で出場できる最大値について仮説を立てた。投球回は5人ローテで“200イニング”を用いる。先発登板の日は野手で出場できないので、野手で出場できる最大は約1150イニングとなる。この数字に基づくと、大谷は今季、663打席のペースで最大打席数の94.5%にあたる。投手では160イニングのペースで、5人ローテ採用の場合の“最大値”200イニングの80%にあたる。

大谷の今季WARは8.8→最大限出場すれば12.0程度になるという

 記事によると、守備に就かずにDHだけをこなすことは、心理的にマイナスに働くことがあることをトラウトは示唆。「DHでは、打った後はベンチで色々考え始める。守りに就いていいプレーをすれば、打つことを四六時中考えないで済む」と述べたそうだ。このことから「オオタニが定期的に外野を守れば、今よりさらに効果的な打者になる可能性があるということだ。外野を定期的に守れば、今季の打者としてのWAR3.8が4.0を超えるかもしれない」と予測している。

 また、WARの計算方法についても言及。野手はポジションによって補正が入り、フルシーズンDHで過ごせば“マイナス17.5”がつき、右翼や左翼だと“マイナス7.5”になる。大谷が右翼か左翼で1150イニング分出場すればWARが上がることになる。他の要素も加味すると、大谷はWARで「ジャッジを抜けるかもしれない」と指摘する。

 さらに「投手としても、もっと投げられるかもしれない」とも。大谷の今季成績を200イニング分に当てはめると、WARでは6.8に相当し、投手では断トツの数字になるという。もし、大谷が今年最大限起用されていればWARが3.0ほど増えて12.0程度となり、MLB史上最高のシーズンに迫っていたことになるとも説明している。(Full-Count編集部)