世界中でヒットした名作映画の魅力をたった数ページに凝縮した、映画紹介漫画が話題となっている。作者は、東京芸術大学油画専攻を卒業した本格派の描き手であり、ジャンプ+で『ゴリラ女子高生』をインディーズ連載もしていたプロの漫画家として活躍する、大友しゅうまさん(@ranpan21)。

【写真】ジャンプ+でインディーズ連載した『ゴリラ女子高生』 本編

 緻密に描き込まれた創作漫画とは打って変わり、SNSで発表しているこの作品は、数ページで面白さを伝える構成の妙や、登場人物の魅力をうまく引き出す描写が読者を惹き付け、「思わず見たくなる!」「イイとこ突くな~」という称賛の声が続出している。そこで今回は、大友さんに取材を行い、創作における工夫について話を聞いた。

 そもそも、漫画家として商業媒体で連載をしていた大友さんは、これまでの創作してきた作品とは異なる映画紹介漫画を描こうと考えたのか。それは、コロナ渦の影響が関係していると話す。「コロナにかかり、自宅療養期間に映画を見始めたのがきっかけです。映画鑑賞にどっぷりハマり、この感動を他の人にも伝えたいと思いました。それに漫画家としても、いい勉強になるからです。インプットからアウトプットするまでの最短ルート。最高の趣味になりました」と教えてくれた。

 その中で、創作することになった映画紹介漫画の魅力と言えば、構成の妙。この部分について大友さんは、とにかく“削ぎ落とす”ことを意識しているという。「例えば、映画に登場する2人のキャラの関係性が面白いと感じたとします。それを1ページの漫画で伝えようとしたら、複雑な設定や他の登場人物などの他の要素は削り、伝えたいことを1つに絞って見やすくすることです。また、4コマ形式でコマが小さい分、頭身を下げたデザインにして、キャラを配置しやすくしました。それと絵柄のクセを減らして、より多くの人に読んでもらえるよう、可愛くするように心掛けましたね」

 こうした工夫の中で生まれた作品は、次々と読者の関心を惹き付け、今はTwitterのフォロワー数は8万人に迫り、紹介漫画も常時1万以上のいいねが付く状態になっている。大友さんは言う。「この作品でインプットしたものを生かして、漫画の連載をしたいと思っています。まだまだ、先になるかもしれませんが……がんばります!」と今後の意気込みを語ってくれた。これほど評価を受ける漫画を生み出した大友さんなら、他の作品で注目される日もそう遠くはないだろう。

(よろず~ニュース特約・橋本未来)