世の中には、知ると驚くような不思議なことがたくさんあります。宇宙の天体や、恐ろしい生物、世界の壮大な現象など、数えるときりがありません。しかし、その多くは学校で習うこともなく、生活していても耳にすることはあまりないはずです。

ここでは『学校では教えてくれない ヤバい科学図鑑』(るーい/著、左巻健男/監修)から、ヤバい植物や動物、もし、人類が絶滅したら何が起こるのかという、「ちょっとコワくて不思議な生物の話」を科学でひも解いていきます。ぜひ、お楽しみください。

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●実を食べるとノドが焼ける

世界で最も危険な木といわれているのは、アメリカ南部やメキシコの一部に生えているマンチニールです。約15mの高さに育ち、リンゴに似た緑色の実がなります。


実は、この実に強力な毒があるのです。食べると、最初は甘く感じますが、そのうちノドが焼けるような熱さや引きさかれるような痛みを感じ、ノドがはれあがって食べ物を飲み込むこともできなくなってしまいます。

●死の小リンゴ

ノドだけではなく、胃腸もただれたり出血したりします。マンチニールは「死の小リンゴ」という別名で恐れられているのです。

ただし実際には、近年はマンチニールの実を食べて死んだ人はほとんどいないといいます。トリカブトやイヌサフランなど、間違って食べると死んでしまうこともある植物もあることを考えると、マンチニールはそれほど危険ではないような気もしますが……。

●実以外にも毒がある

マンチニールが本当に恐ろしいのは、実だけではなく全体に毒があるということなのです。マンチニールは、幹や葉に触るだけでもひどい痛みに襲われます。

そして、毒の成分は水によくとける性質を持っているため、雨が降るととけ出してしまいます。マンチニールの下で雨宿りでもしようものなら、全身がものすごい痛みに襲われます。近づくだけで危ないのです。

●燃やすと大変なことに

そんなに危険な木なら、燃やしてしまってはどうでしょうか。ところがマンチニールを燃やすと、有毒な煙が発生するのです。目やノド、鼻や肺などの呼吸器をやられてしまいます。マンチニールは、世界一の記録を集めた「ギネスブック」にも世界一危険な木として載っています。昔はマンチニールの毒を弓矢に塗り毒矢にするなど、武器として利用されるほどに強い毒なのです。

●だけど役に立つマンチニール

そんな恐ろしいマンチニールですが、とても硬い木なので、実は木材として人気があります。もちろん切る時には注意しなければなりませんが、しっかり乾かせば毒の成分はなくなり、木材として役に立つのです。

日本にマンチニールはありませんが、毒のある植物は日本にもたくさん生えています。毒キノコをはじめとして、間違えて食べたり触ったりしないようにしましょう

⊃洋爐滅亡したら地球に何が起こる?

●都市部の洪水

全人類が突然世界から消えてしまった場合、すぐに都市部で洪水が発生します。

都市部にある地下鉄は地面よりも深いところにあるため、雨が降ると大量の水が流れ込みます。普段はその水をポンプで排水していますが、人類がいなくなって電気が使えなくなるとポンプは止まり、地下鉄は水であふれます。あふれた水は排水溝や下水道を詰まらせ、大洪水が起こります。


●建物が崩壊する

人類が作った建物は、数年後には崩壊し始めます。鉄筋コンクリートの建物は、酸素によって徐々に鉄筋がさびていきます。

さらには建造物についた水は、寒くなると凍結と融解を繰り返しながらコンクリートやアスファルトにヒビを入れていくのです。そのヒビからは雑草や水がさらに入り込み、建物は内側から破壊されていきます。そして住宅やビルの多くは100年程度で崩壊するでしょう。

●長く残る地下都市

人類の作った建造物の中で最も長く残ると考えられているものは地下都市です。

有名なものはトルコのカッパドキアにある地下都市です。大きなものでは地下18階以上、深さは85m以上あり、昔は3万人もの人がそこで生活していたと考えられているほどです。

このような地下都市は、地上の災害でほとんど被害を受けないため、長い間残り続けるでしょう。

●生きていけない生物

人類が消滅すると、生きていけない生物も出てきます。

例えば、人の家を住処とし、多くのえさを人間の食べ残しに頼っているネズミやゴキブリは激減します。そして人間の頭に住み着くアタマジラミや服に住み着くコロモジラミも、人間がいなくなれば絶滅します。

また、家畜は私たち人間に都合のいいように品種改良されているため、自然界では生きていけないものも少なくありません。

●大型動物の復活

数万年前、地上には現在の動物よりも巨大な大型動物が数十種類以上存在していましたが、その多くが人間によって狩り尽くされ、絶滅してしまったと考えられています。

そのため、人間が消滅した世界では、私たちの時代には見ることのできなかった超大型の動物が誕生するかもしれません。ただ、それにはとても長い時間がかかるでしょう。

宿主を乗っ取る死神のような寄生生物

●ハリガネムシ

ハリガネムシはカマキリに寄生する細長い形をした寄生虫です。

ハリガネムシは水中でしか交尾ができませんが、泳げないカマキリはそもそも川などには近づきません。


そこで、ハリガネムシは寄生したカマキリを操って、自ら水の中に飛び込ませます。そして、溺れ死んだカマキリのお尻から出てきて、水中で交尾相手を探し始めるのです。

●ロイコクロリディウム

ロイコクロリディウムは、幼虫の時はカタツムリに、成虫の時は鳥に寄生する寄生虫です。

鳥に寄生した成虫から産まれた卵は、まず鳥のフンとともに排出され、カタツムリが鳥のフンと一緒に食べます。そしてカタツムリの体内で幼虫が孵化し、そのカタツムリに寄生します。

その後、カタツムリが鳥に食べられると鳥に寄生し、成虫となり、また卵を産むのです。

宿主を利用する虫

●宿主をわざと鳥に食べさせる

ロイコクロリディウムの幼虫は、カタツムリにただ寄生するだけではありません。

寄生されたカタツムリは明るい場所を好むようになり、触角も目立つ色に変わります。すると、目立つ触角で明るい場所にいるため鳥に見つかりやすくなり、イモムシと間違われて食べられてしまいます。

ロイコクロリディウムはカタツムリを操り、わざと鳥に食べられるように仕向けているのです。

●テントウハラボソコマユバチ

テントウハラボソコマユバチというハチは産卵する時、テントウムシに麻酔を打ち、脇腹に卵を産み付けます。


その後、生まれた幼虫はテントウムシの体内へと入り込み、どんどん体を食べていきます。

そしてテントウムシの半分以上の大きさまで成長したテントウハラボソコマユバチの幼虫は、テントウムシから出てきてさなぎになり、その後、成虫になります。

●宿主をボディガードに

体内を食べられたテントウムシは、幼虫が出て行って、さなぎになった後も3割以上が生きています。

そしてテントウムシは、麻酔と一緒に打ち込まれたウイルスによって操られ、さなぎが成虫になるまでの1週間、さなぎを天敵から守り続けます。

テントウハラボソコマユバチはテントウムシの体を食べつくしたあげく、そのテントウムシをボディガードにしてしまうのです。

(るーい : YouTuber)