静岡県函南町(かんなみちょう)内にある道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」の駐車場で、交換したとみられる車のエンジンオイルがスペースに流れて広がり、オイル缶2つも放置してあり危険な状態だったと、ツイッターで写真が投稿された。

発見した人は、警察と消防に通報して、オイルを処理してもらったという。道の駅を所有する町では、「今後、警察と話をする中で、被害届を出すかなど対応を決めたい」としている。

廃油処理パックも捨ててあり、油が漏れていた

駐車場のスペースを区切るように設置された植え込みの場所に、カー用品店で売られているエンジンオイルの缶2つと段ボール箱のようなものが放置されている。箱のようなものは、油まみれとみられる状態だ。

この写真は、ツイッターで2022年9月19日夜に投稿された。

投稿者は、この日の21時ごろにオイルが広がっているのを見つけたといい、駐車スペースで誰かがオイル交換して、そのまま缶などを投棄したのではないかとした。さらに、スペースに油らしきものが流れて広がっている写真も投稿した。

警察と消防に通報して来てもらったといい、消防がオイル処理をしたとして、その写真も載せている。

これらの投稿は、リツイートされて拡散しており、「こんな所でオイル交換すんな」「ひどすぎるなこれは」「モラルやマナーを守って欲しい」と非難の声が上がっている。

函南町も管轄する駿東伊豆消防本部の警防課は21日、J-CASTニュースの取材に対し、19日の22時30分過ぎに119番通報があり、消防隊員が現場に駆け付けたと説明した。現場には、オイル2缶のほか、廃油処理パックも捨ててあったといい、段ボール箱のようなものがこのパックと思われる。パックなどからは、オイルも漏れていたという。

現場では、消防隊員らが、オイルを吸う吸着剤をスペースなどにまいて、それらを回収する処理作業を行ったとした。違法行為の可能性があったため、警察にその後は引き継いだとしている。

函南町「警察と話をする中で、被害届を出すか決めたい」

道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」は、函南町が施設を所有し、三島市内の建設会社などでつくる「いずもんかんなみパートナーズ」が管理・運営をしている。

同社の施設運営事業部は9月22日、防犯カメラにオイル交換したとみられる車が映っており、19日の19時30分〜20時30分にオイル缶などを放置して出て行ったと取材に答えた。この時間は、24時間営業のコンビニを除いて営業時間外になっている。道の駅の利用者が、缶などの放置に気づいて警察や消防に通報し、22時30分ごろから23時まで処理が行われたという。

駐車場でのオイル交換は、2017年5月にオープンしてから聞いたことがないとしたが、夜間の営業時間外に迷惑行為が起きていると明らかにした。

「車などが夜に駐車場で集まることが常態化しており、深夜の騒音などマナーが守られていないことに頭を痛めています。コンロを使って煮炊きをしたり、家庭ごみを放置したりしたケースもありました。休憩施設ですので、夜間に駐車場で休んだりトイレを利用したりするのはいいですが、長時間の利用は控えてほしいと思っています」

施設を所有する函南町の産業振興課は22日、取材に次のように答えた。

「どのような状況だったのか調査をしており、警察の方でも、オイルを放置して行った人たちなどを調べると思います。今後、警察と話をする中で、被害届を出すかなどの対応を決めたいと考えています。道の駅は、24時間開いているのが基本だと思いますので、それは変えずに、道の駅のSNSなどでマナーを守ってとメッセージを出す予定です」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)