9月8日(現地時間)に96歳で亡くなったエリザベス女王の国葬は、およそ2000人が参列するなかで執り行われ、世界中の何十万もの人々がTV中継などでその様子を見守った。葬儀の後、女王の棺はウィンザー城に運ばれ、追悼の礼拝が行われた後、家族や近い関係にあったわずかな人たちに見守られながら、城内の聖ジョージ礼拝堂にある国王ジョージ6世記念礼拝堂に埋葬された。

ジョージ6世記念礼拝堂には、昨年死去した女王の夫フィリップ殿下のほか、女王の両親である国王ジョージ6世と母のエリザベス皇太后、そして妹のマーガレット王女(スノードン伯爵夫人)が眠っている。このうちマーガレット王女はひとりだけ火葬されており、納められているのは「遺灰」。

2002年に亡くなったマーガレット王女は、ウィンザーに近いスラウの墓地にある施設で火葬された。王女より前に死去した高位ロイヤルメンバーのなかで、火葬された人はいないとみられている。

スコットランドの地方紙『スコッツマン』によると、マーガレット王女は家族と一緒に埋葬されることを望んでいたものの、ジョージ6世記念礼拝堂にはエリザベス女王以外のための「十分なスペースが残されていなかった」そう。それが、王女が火葬を選んだ理由だという。

マーガレット王女が埋葬される場所の候補としては、ヴィクトリア女王と夫のアルバート公が眠るウィンザーのフロッグモア王室墓地が考えられた。だが、侍女だったレディ・グレンコナーは、この墓地は「薄暗い」として、王女がそれを拒否したと話している。「王女は(父の)国王のそばにいたかったのだと思います」とのこと。

エリザベス女王が家族とともに眠るジョージ6世記念礼拝堂には、誰でも入ることができるのだろうか──?

聖ジョージ礼拝堂は、誰でも入場可能。ただ、近隣に住む人たちが礼拝に訪れる場所であることから、日時によっては入れない場合も。また、礼拝堂の一角にあるジョージ6世記念礼拝堂に、一般の参拝者がどれだけ近づくことができるのかは、明らかになっていない。

From COSMOPOLITAN UK