マツダCX-60 879台にリコール

2022年9月22日、マツダはCX-60の緩衝装置(フロントスタビライザ)と電気装置(インバータ)において、国土交通省にリコールを届け出たことを発表しました。市場からの情報によるものとし、現在の不具合件数は合計32件で、事故の発生はないと伝えられています。

リコールの対象となるのは、2022年7月5日~2022年9月6日に生産されたモデル。製作期間は購入した時期と一致しないので、必ず確認するようにしてください。

マツダは、所有する車種が該当する場合は速やかに点検・修理を受けるよう伝えています。これらの対応は随時行われるとのことです。

自身の所有する車が対象車両かどうかは、リコール・サービスキャンペーン等情報ページで確認できます。

自分の車がリコール対象だった場合、最寄りの取り扱い販売店へ来店日時を予約し、点検・修理を受ける必要があるとのこと。修理代などは無料で、費用などは発生しません。

マツダCX-60における不具合の状況

CX-60のフロントスタビライザにおいて、コントロールリンクを固定するナットの締め付けトルクの設定が不適切なため、段差の乗り越え等でフロントスタビライザに捻じれが加わった際の入力により締め付けナットが緩み、がたつきや異音が発生することがあるとのこと。

また、電力変換装置(インバータ)において、インバータ起動制御プログラムが不適切なため、エンジンを始動する際にインバータを起動できず、エンジンが始動しない、また、ハイブリッドシステムの異常を知らせるメッセージがメータ内ディスプレイに表示されることがあるとのことです。

これをうけてマツダは、全車両、コントロールリンクを固定するナットを変更した規定トルクで締め付けると共に、インバータの制御プログラムを対策プログラムに書き換えると伝えています。

不具合発生箇所と改善方法

不具合発生箇所 フロントスタビライザ 改善方法 全車両、コントロールリンクを固定するナットを変更した規定トルクで締め付ける。

問題がある箇所と対応方法は以下の図で公表されています。

不具合発生箇所 電力変換装置(インバータ) 改善方法 全車両、インバータの制御プログラムを対策プログラムに書き換える。

問題がある箇所と対応方法は以下の図で公表されています。

対象となる車両情報

冒頭でも説明した通り、リコール対象となるのは以下の期間に生産された車両です。仮に所有する車がこの期間中に生産されていた場合、下の型式や車台番号なども参照してください。

開始 2022年(令和4年)7月5日 終了 2022年(令和4年)9月6日

リコール対象車が含まれる車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれているとのこと。詳細はお買い求めの販売会社までお問い合わせ下さい。

型式や車台番号、生産台数などは以下の表のとおりです。

型式 対象車が含まれる車台番号 対象車の台数 3CA-KH3R3P KH3R3P-100015 ~
KH3R3P-101517 879台

対象車種かどうかの確認方法

すでに型式や車台番号を把握している場合、マツダのリコール対応ウェブページより、対象かどうかを確認することができます。

わからない場合、以下の方法で確認してください。

■型式と年式を確認する方法

車検証(画像は軽自動車のもの)

車の型式と年式を確認するには、車検証を用意する必要があります。

型式の確認は車検証の「型式」という項目がそのまま記載されているので分かりやすいです。

一方で年式は、「初度登録(検査)年月」という項目がそれに該当します。

■車台番号を確認する方法

車台番号(車体番号)とは、自動車や原動機付自転車の車台部分に打刻されている、車両にとって固有の識別番号になります。

今回対象となるマツダ CX-60の車台番号を確認する手順は2通りあります。それぞれを説明します。

・車検証で確認する

出典:https://www.toyota.co.jp/

車検証が手元にある場合は、そこから車台番号が確認できます。画像の位置に記載されています。

・車体の刻印で確認する

車台番号は、車検証のほかにも車体本体に刻印されています。

車台番号に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。