南アフリカで多い犯罪の一つに車の強奪がある。南アフリカ国家警察が発表したデータによると、2022年1月から3月のカージャック事件は5,402件で昨年の同時期より19.7%増という。しかし犯人も命懸けのようで、このほど拡散された動画にはそんな犯人の姿が映っていた。『The South African』などが伝えている。

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トラック運転手が投稿するTwitterの人気アカウント「SA Trucker」で9月13日に投稿された動画では、サイドミラーにしがみついて落ちないよう必死になっている男の姿が捉えられていた。南アフリカのどの地域で撮影されたものかは不明だが、かなりのスピードが出ている様子がうかがえる。もしこの男が車から手を離せば、命の危険さえあるのだ。撮影者は運転手で、男に「しっかり捕まってろ。カージャックする気なら、殴りつけてやる。あっち行け、この虫けらが」と言い放ち、さらにスピードを上げていた。この16秒の動画には「自業自得だ」「もっとスピードを上げないと」などといった声があがったが、一方で男がどうなったかを気にするコメントも届いていた。

その後、別のトラック運転手がカージャックしたと思われる男を見つけ、投稿された動画を見せている様子が映っていた。男が生きていたことに安堵するコメントも見られたが、この男はカージャック犯ではなくただトラック運転手が差別的犯罪行為を行っていると推測する声もあり、その真相は今も明らかになっていない。

画像は『SA Trucker 2022年9月13日付「Hanging for dear life after failed hijacking」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)