プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムで活躍した野球解説者の高木豊氏(64)が2022年9月11日にユーチューブチャンネルを更新し、今オフのフリーエージェント(FA)戦線を独自の視点から予想した。

西勇輝から巨人は1点も取ってない」

動画は「【2022年FA宣言】報道にあるFA宣言して移籍しそうな噂がある選手について...」などのタイトルで公開。スポーツ紙などの報道をベースにFA権を取得している数選手をピックアップしFA権行使の可能性などについて高木氏が分析した。

今季中にFA権を取得した主力選手に阪神・西勇輝投手(31)、楽天・浅村栄斗内野手(31)、楽天・辛島航投手(31)、広島・西川龍馬外野手(27)、西武・森友哉捕手(27)らがおり、今オフの動向に注目が集まっている。

高木氏は西がFA権を行使した場合、「巨人が取りに行くよ」と私見を述べ、その理由について言及した。

「(今季)西勇輝から巨人は1点も取ってないんだよ。天敵だから取るしかないでしょ。1点も取れないピッチャーということは負け続けるということだから。来季になったらどうか分からないけれども天敵はFAだったら取っといた方がいいよね。勝てるピッチャーだし」

チーム防御率、失点ともにリーグワースト

一方で阪神の矢野燿大監督(53)が今季限りで退団を表明していることから、来季の監督次第でFAにおける西の動向に変化が出る可能性も示唆した。

高木氏は「阪神は監督が代わるじゃない。だからそういう意味ではどういう待遇になるか分からないし、待遇によっては残る可能性もある」とし、「残留も視野に入れて手を挙げて色んな他チームの金額を聞くと。そこで阪神が折り合うかどうかだよね」との見解を示した。

今季、西は巨人戦に3試合登板し全24イニング無失点と「巨人キラーぶり」を発揮。9月2日に甲子園球場で行われた巨人戦では勝ち星こそ付かなかったものの7回6安打5奪三振と好投した。9月11日時点で22試合に先発し9勝8敗、防御率2.09を記録し、エースとしてチームをけん引している。

巨人は9月11日時点でチーム防御率(3.77)、失点(551点)いずれもリーグワーストで投手陣の立て直しが急務。昨オフはFA戦線に参戦しなかったが、これまで積極的にFAで選手を獲得してきただけに巨人の動向にも注目が集まる。