SHINeeのオンユが、自身初となるソロツアーの追加公演となる「ONEW Japan 1st Concert Tour 2022 〜Life goes on〜 Special Edition」を、9月10日(土)、11日(日)に東京・国立代々木競技場第一体育館にて開催。7月からスタートし、約2ヶ月間にわたって行ってきた日本ツアーを締めくくった。

7月に日本で初となるソロアルバム「Life goes on」をリリースし、その楽曲を中心としたセットリストで臨んだ本ツアー。コロナ禍もあり、約4年ぶりとなる来日を待ってくれていたファンたちに楽しんでもらうため、MCも自身の話す日本語のみで行うなど、オンユからの多くの想いも感じられる内容となっていた。

今回、衣装も公演ごとに様々なものを準備し、ファンを楽しませてくれているオンユ。ツアーファイナルとなったこの日は、チェックのパンツにホワイトのシャツとジャケットという装いで登場。たくさんの観客で埋め尽くされた会場を確認するかのように左右を見渡すと、「Life goes on」収録の「夜明けの世界」からライブをスタートさせる。生バンドとストリングスが奏でる演奏に乗せ、温かで穏やかな歌声を響かせ、歌い終えると少し安心したかのような微笑みも見せる。

続けて、ダンサブルな「On the way」を歌い終えると、「ただいま〜、オンユです!」と元気に挨拶。ツアーが終わってしまうことを「残念ですね」と惜しみつつ、「皆さんに本当にいい姿をお見せできるように頑張ります」と意気込みも語る。だが最初は「緊張していない」と言っていたものの、途中から「今日が最終日だと思ったら、色んな感情が上がってきてしまって」と複雑な表情に。ファンの応援のおかげで追加公演が叶った感謝も伝えると、胸に手を当てて「言葉にできないです」と想いを明かした。

「Life is…」、そして初日の日本武道館公演ではダブルアンコールで歌唱し、思わず涙が溢れてしまった“おかえり”という歌詞がポイントとなる「Lighthouse」を歌いきると、「ああ、どうしよう。足に力が入らない。泣いちゃうかも〜」とおどけながらも揺れる感情を告白。目をつぶったまま何とかコメントを続けようと頑張るが、その目からは大粒の涙が。寂しい気持ちではなく、「皆さんにもらった感謝の気持ち」と涙の理由を思いつく言葉を重ねながら一生懸命に伝えた。

その後は、「皆さんを想像しながら歌詞を書いた曲です」と紹介した、自身が作詞を手掛けた「In the whale」や、炎の演出とともに熱いダンスも見せた「Love Phobia」、まるでミュージカルのように歌詞の世界を動きや表情も使って見せた「Sign」など、様々な楽曲をその世界観を広げるような歌とパフォーマンスで披露していく。

そして、衣装を本ツアーのメイン衣装で、その後のMCで「空みたいに青いでしょう(笑)」と紹介したブルーを基調とした衣装に着替えると、「Life goes on」の一つの目玉ともなった日本語カバー曲を3曲歌唱。歌詞の世界がその歌声、表情から感じられ、感情が伝わってくる。星空の中のような演出を交えて披露された「Everything」(MISIA)では、シンガーとしての圧倒的な力を見せつけた。

さらにこのカバーコーナーの途中には、その日、会場を訪れた観客から事前に募ったリクエストによる楽曲をアカペラで披露する場面も。この日は「Diamond Sky」「Your Scent」「Shine On You」の3曲が選ばれ、「久々に歌った曲、(観客を前に)初めて歌った曲もあったから楽しいです」と笑顔を見せた。

ライブ終盤には、激しいダンス曲の「Sunshine」もパフォーマンスしつつ、ラストはアルバム「Life goes on」のタイトル曲で締めくくった。今回のツアーを「自分一人では作れなかった」と、周囲で支えてくれた人々、そして何より自分を待っていてくれた観客への感謝を伝え、“じゃあまたね”と再び会う約束をする歌を届けて本編を終えた。