将来的な“物流人材不足”を懸念

運転免許のある若者、650万人も減少!」

 9月4日、ニュースサイト「Merkmal」が報じたニュースの見出しに、ネット上では驚きの声で溢れていた。

「2021年度版の『運転免許統計』によれば、10代、20代の運転免許保有者数は約1080万人。しかし、2001年版の統計と比べてみたところ、20年の間に655万人も減っていたというのです」(全国紙記者)

 同記事は、その衝撃的な数字を発表するとともに、将来的な“物流人材不足”を懸念している。たしかに、配送業者に免許は必須。ドライバーたちが減っていくのは目に見えているというわけだ。Twitterでは、「物流人材」がトレンド入りしていた。

「今の時代、若者にとって運転免許証というのは、“取るのに大金がかかるもの”という考えが強いです。

 車での移動が当たり前の地方在住者なら、親が負担してくれるケースもあると聞きますが、都心に住む学生ならば“高い金を払って免許を取る必要も、車を持つ必要もない”という考え。車の維持費もネックです。

 カーシェアサービスなどが流行の兆しを見せていますが、大前提として、自家用車を持つことにもはや憧れはないのです」(前出・全国紙記者)

 数字で明らかになった“若者の車離れ”について、ネットでは多くの声が寄せられている。

《今の若者は免許取得にかかる費用と車を所有した時の維持費高さから、免許を取る選択をしないケースが多いのではないだろうか。》

《現代の若者はより賢い選択をしているのだと思う。車を保有、走行するのにどれだけの費用がかかるか。税金、保険、車検、燃料、保管、維持費、事故リスクこれらをトータルして費用対効果があるのかよく見極められているのだろう。》

 一方では、若者からと思われるこんな声も……。

《全面自動運転、教習所にも通わなくていいんだったら取るかな》

《自動運転の自動車の発売はまだですか! そしたら車乗ります》

 現在、世界各地のさまざまなメーカーが無人の自動運転のテストを行っている。完全自動化が実現すれば、たしかに免許証はただの「身分証明書」になってしまうかもしれない。