スポンサー企業が撤退を表明

 7月5日に再生手続き開始決定を受けていたMIGホールディングス(株)(TDB企業コード:192021622、資本金2000万円、東京都世田谷区玉川台2-2-8、代表郄橋憲明氏)は、9月5日に東京地裁より再生手続き廃止決定を受け、同日保全管理命令を受けた。

 保全管理人には相羽利昭弁護士(東京都新宿区新宿1-8-5、三宅・今井・池田法律事務所、電話03-3356-5251)が選任されている。

 当社は、2017年(平成29年)9月に設立。飲食店のフランチャイズ事業、催事・モールイベントスペース等に出店し、商品を販売するファーストリテール事業や有名シェフのレシピ配信サイトを運営するレシピコンテンツ事業を手がけていた。
 近時は有名飲食店と業務提携を行い、ブランドの使用許諾を受けて、主に駅構内や商業施設などにイベントブースを設置してスイーツや食品の販売を行い、2021年9月期には年収入高約30億円を計上していた。

 新型コロナウイルス感染拡大の状況下においても積極的に事業を拡大。ブランド数は40超に達していたが、拡大に伴う仕入債務の増大、運転資金の増加に対応できず、急速に資金繰りが悪化。自力再建を断念し、6月28日に東京地裁へ民事再生法の適用を申請。事業再建に向けてスポンサー候補者である(株)ALL CONNECT(TDB企業コード:390839672)との間で基本合意書を締結し、その後、具体的な協議を継続してきたが最終的にスポンサー契約に至らず、今回の措置となった。

 なお、今後破産手続きに移行する見込み。

 申請時の負債は債権者約300名に対し約9億5000万円。