メッツ番記者、オーナーは「デグロムを引き留める力がある」

 メッツのジェイコブ・デグロム投手が、史上初の5000万ドル(約70億円)選手となるかもしれない。ニューヨーク・ポストはジョン・ヘイマン氏の「デグロムなど、オプトアウトの可能性のある選手たちが、今オフのフリーエージェント市場をにぎやかにするかもれしれない」とした記事を紹介した。

 記事によると、今オフはオプトアウトを行使したり、プレーヤーオプションを使わないでFAになると予想されるスター選手が多く存在する。「スーパースターフリーエージェントのアーロン・ジャッジとトレイ・ターナーに加え、ジェイコブ・デグロム(彼が初の5000万ドルプレーヤーになることを目指していると思っている人もいる)、ジャスティン・バーランダー、カルロス・ロドン、カルロス・コレア、ザンダー・ボガーツが、オプトアウトを行使するかプレーヤーオプションを使わない選択をすると予想されていて、そうなれば今オフは近年において最高のフリーエージェントのグループとなる見込みだ」とした。

 2018年から2年連続サイ・ヤング賞を誇る最強右腕デグロムは、前回交渉後に代理人を代えたほど「心底失望していた」という。デグロムは常にオプトアウトを使うと公言。メッツのオーナーであるスティーブ・コーエン氏は同メディアに「デグロムに残ってほしい」と語っており「彼にはデグロムを引き留める力がある」と見通しを述べた。デグロムは希望額を明らかにしてないが、メッツ番記者のマイク・プーマは「クイーンズにデグロムを引き留めるためには、5000万ドルまたはそれ近くかかるだろう」と予想。理由として、超エリート投手が希少であり、彼らが10月に大きな影響を与えることができると信じられていること、彼の契約はより短いものになること、が挙げられた。

 バーランダーも、2500万ドル(約35億円)のプレーヤーオプションがあるが、年俸を急激に上げることと複数年契約に変えようとするだろうと予想されている。「バーランダーとデグロムは、たとえ5000万ドルの大台に乗らなかったとしても、マックス・シャーザーの記録的な年俸(4333万ドル=約60億円)の契約を比較対象として使い、恩恵を受けることができる。この3人の先発投手が、年俸のリーダーボードでトップスリーになりそうだ」。今オフの超スター選手たちの動向が注目される。(Full-Count編集部)