【AFP=時事】仏パリ・セーヌ(Seine)川のほとりにあるフランス国立図書館(Bibliotheque Nationale de France)には、あらゆる形式のビデオゲーム約2万タイトルが収蔵されている。カートリッジから、フロッピーディスク、CD-ROMに至るまでで、今後も年間2000タイトルが追加される。

 収蔵は、1992年に制定されたマルチメディア記録の保存に関する法律に基づき進められており、20人体制で管理している。

 同図書館のビデオゲームのアーカイブ責任者ローラン・デュプイ(Laurent Duplouy)氏は「ビデオゲームはグラフィックアート、ナラティブアート、ストーリー構造が組み合わされた総合芸術と見なすことができます」と言う。

「ビデオゲームは、ここ(国立図書館)に保管されている他の資料と同様に貴重なものです。それ自体が文化遺産です」。ゲームソフトは湿気を避け、室温19度に保たれた暗い部屋に保管されている。

 さらに上の階にはマニア垂涎(すいぜん)のビンテージゲーム機のコレクションもある。1970年代前半に発売された世界初の家庭用ゲーム機、マグナボックス(Magnavox)の「オデッセイ(Odyssey)」や、アタリ(Atari)の「リンクス(Lynx)」、「セガサターン(Sega Saturn)」、そして1990年代を代表する任天堂(Nintendo)の「ゲームボーイ(Game Boy)」などが一堂に会している。

「数十年後、あるいは数百年後の未来の研究者に、これらのビデオゲームの遊び方や使用されたハードウエアを理解してもらうために保存しています」とデュプイ氏は説明する。

 中には物理的な形では残っていないゲームもあり、そうしたゲームについては再現を試みる愛好家のコミュニティーに頼っている。また現在クラウド上でプレーされている多くのゲームにも同様の問題があり、図書館はゲームのリリース元やプラットフォームと交渉し、打開策を模索している。

 最終的には世界最大のビデオゲーム・コレクションにすることが目標だとデュプイ氏は言う。「フランスの遺産としても素晴らしいことです」

【翻訳編集】AFPBB News

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