◆ 村上の存在が菅野の良さを引き出した?

 巨人は京セラD大阪でヤクルトとの一戦に臨み、延長戦の末2−4で敗戦。

 エース・菅野智之が7回2失点の力投を見せたが、打線の援護に恵まれず勝ち星はつかなかった。

 中でも注目を集めたのが、村上宗隆との対決。相手はプロ野球記録の「15打席連続出塁」に王手をかけた状態でこの試合を迎えていたが、初回に訪れた最初の対戦で捕邪飛に仕留め、この記録をストップ。連続打数安打も「9」で止めた。

 30日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に出演した解説陣も、村上を封じ込めた巨人のエースの投球を絶賛。球団OBでもある斎藤雅樹氏は「まず1打席目が勝負かなと思っていましたが、そこで初球にインハイのまっすぐですよ。152キロで詰まらせて捕邪飛。気合いがすごく入っていた」と、菅野が見せた意地の投球に拍手を送る。

 また、MCを務めた大久保博元氏は「強いまっすぐを投げる意識に村上がさせて、それが菅野にとっても良かったのかなと。小細工なしで行けた」と、菅野の渾身の一球は村上が引き出したものと解説した。

 真中満氏は「村上からすると、カード頭なので巨人はインコースを攻めてくるだろうと思っていたはず。インコースのまっすぐ一本で初球から行ったと思うんですが、菅野が投げ間違うことなくインハイの一番良いところに投げましたよね。この1球だけの勝負になりましたが、お互いの駆け引きが凝縮されていたなと」と語り、トッププロ同士の好勝負を堪能。

 大阪での東京シリーズは31日で終了。巨人が怪童を抑えきるのか、はたまた猛打が炸裂するのか。最後まで目が離せない。

☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2022』

【動画】これぞエースの意地!菅野が村上を止めた