日本には7月下旬、北海道の新千歳空港などに立ち寄りました。

4大陸、30か国を5か月かけて巡り達成

 最年少の単独世界一周飛行にチャレンジしていた17歳の男性が2022年8月24日、ブルガリア西部ラドミルの空港に無事到着し、その挑戦を達成するとともに2つのギネス世界記録を樹立しました。

 挑んでいたのは、英国系ベルギー人のマック・ラザフォード氏。今年3月23日にブルガリアのソフィアを出発し、142日(5か月と1日)かけて5万4000kmの距離を一人で飛び続けました。


愛機「シャークUL」のコックピットに座るマック・ラザフォード。同機は中欧スロバキアの航空機メーカー、SHARK AEROが製造するLSA(画像:MackSolo)。

 空の上にいた時間はトータルで221時間、離着陸の実施回数は合計68回にもおよび、4つの大陸を巡り、訪問した国は30か国にもなるとのこと。なお、最も長いフライトは日本からアメリカ(アラスカ州)に向けて北太平洋を横断したときで10時間もかかったそうです。

 なお、彼が打ち立てたギネス記録は、単独での最年少世界一周飛行と、LSA(軽量スポーツ機)による単独での最年少世界一周飛行、このふたつです。

 ちなみに、後者については姉のザラ・ラザフォード氏が今年1月に打ち立てた世界記録を塗り替えたものであり、このたび弟が成功したことで、ともに10代の姉弟が単独世界一周飛行に成功という偉業を成し遂げた形となりました。