イングランド代表FWラヒーム・スターリングが、マンチェスター・シティからチェルシーへの移籍を振り返った。

リバプールから2015年夏にシティへと加入したスターリング。初年度から主力として活躍し、通算では公式戦337試合の出場で131ゴール94アシストを記録する中で、4度のプレミアリーグ制覇を含む12個のタイトル獲得に貢献した。

しかし、昨季はプレミアリーグでのスタメンが23試合にとどまるなど、出番は減少傾向に。今夏にはノルウェー代表FWアーリング・ハーランドや、アルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスといった強力な攻撃陣がチームに加わり、さらなる序列低下が懸念されていた中、先月13日にチェルシーへの完全移籍が発表された。

イギリス『スカイ・スポーツ』のインタビューを受けたスターリングは、出場機会が減っていたシティでの日々を回顧。7年にわたって在籍したクラブを退団するに至った理由を明かした。

「誰もが必要とされていると感じたい。それはフットボールでも同じだよ。自分の子供の誕生日を犠牲にして一生懸命プレーしているのに、良くない扱いを受けると、がっかりするね」

「その当時は怒り狂っていたよ。でも、もうそれは過去のことだ。今はここチェルシーでもう一度自分の才能を発揮する機会を得られた。そこに集中するしかないんだ」

「選手としては常にベストを尽くし、チームを助けたいと思うものだけど、フェアに物事が行われていないと思うと、失望を感じるね。自分の生活に満足していないのなら、その幸せを取り戻すために他の選択肢を考えなければならないし、僕はまさにそうしてきた。自分の力を出し切れないとわかっている場所に、いつまでもいることはできないんだ」

「シティは素晴らしいクラブだし、多くのトロフィーを獲得した。でも、自分自身にとって何がベストなのか、将来どうしたいのか、考えなければならない時が来るんだ。それこそ僕がここにいる唯一の理由だよ」

一方で、チェルシーではここまでプレミアリーグ開幕から2戦続けて先発。「最も重要なのは、毎週プレーができているということだよ。それはキャリアで初めて経験することで、ある種の衝撃を受けた。とにかくまたプレーして、フットボールを楽しみたかった。それができれば、ハッピーになれるし、それをフィールドでも見せられると思ったんだ」と新たなチームでのプレーに充実ぶりを語った。