めったに見られない「レンタカーナンバー」とは

 クルマに取り付けられているナンバープレートの左下にはひらがな一文字が書かれています。
 
 なかでもレンタカーを利用する際は「わ」と決められていますが、一方で普段見ることの少ないナンバーも存在するといいます。これはどの地域に存在するのでしょうか。

レンタカーは「わ」だけじゃない!? (画像はイメージ)

 ナンバープレートには、「46-49」のように4桁の数字が書かれた「一連指定番号」のほか、「品川」「練馬」などの地域名、その横の数字が書かれた分類番号などさまざまな情報が書かれています。

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 またナンバープレートには左下に一文字のひらがなが書かれており、これは自家用や事業用など用途によって書かれているひらがなが異なります。

 なかでも、レンタカー用として用いられるクルマには「わ」が使われていることは知っている人も多いかもしれません。

「わ」ナンバーのレンタカーは、正式には「自家用自動車の有償貸渡」といい、道路運送法に基づいて許可を受けた事業者が貸し出す車両のことを指し、法令によって定められています。

「わ」が用いられるのは、レンタカーのほかにもレンタカー型カーシェアリングもあげられます。

 レンタカー型カーシェアリングは、いわゆる「カーシェア」のことで、コインパーキングや商業施設の駐車場などに設置され、事業者に会員登録することで使用できるカーシェアリングサービスです。

 一方で、比較的長期に渡ってクルマを貸し渡すことで料金を徴収するカーリースは、以前レンタカーについての許可の手続きが必要とされていましたが、道路運送法の改正により2006年10月1日により規制対象から外れています。

 また個人間のカーシェアリングも増加してきていますが、「わ」ナンバーが使用されるのは、 前述のような許可を受けた事業者が貸し出す「貸渡用車両」に限定されるため、多くの場合「わ」ナンバーではありません。

 このため、比較的短い期間、クルマを貸渡し料金が徴収されるものに「わ」ナンバーが交付されていることが分かります。

 こうした一時的に貸渡のあるクルマは、「わ」で統一されていると思っている人もいるかもしれません。

 しかし、「わ」のほかに「れ」が交付されているナンバーも存在するといい、意味合いは同様にレンタカー用のクルマであることを意味します。ではどの地域で用いられているのでしょうか。

 これは、国内有数の観光地である北海道と沖縄を中心に交付されており、全国的に見てもレンタカーの車両登録数が多いことから、これらの地域に「れ」ナンバーが多く導入されています。

 過去7年前の2015年に内閣府沖縄総合事務局は、「わ」ナンバーを使い切ってしまったことで「れ」ナンバーを交付することを公表しています。

 一方で北海道では1990年代後半まで「わ」ではなく「れ」ナンバーで統一されていましたが、後に全国と同様に「わ」ナンバーに合わせるも、車両台数が枯渇してしまったことから「れ」ナンバーが使われるようになりました。

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 現在は北海道と沖縄以外でも、「わ」ナンバーに加え「れ」ナンバーが導入されている地域もあるようです。

 「れ」ナンバーはレアな車両といえるため、街中で探してみてもおもしろいかもしれません。