マツダの『ラージ商品群』第2弾は北米向け3列シートSUV

マツダは2022年6月に新型SUV『CX-60』の予約受注を日本でも開始。CX-60は、マツダが新たに導入するプラットフォームの『ラージ・アーキテクチャー』を採用する『ラージ商品群』の第1弾モデルとして登場しました。

2021年10月7日にマツダは2022年から2023年にかけて導入するCX-60を含む5つの新型クロスオーバーSUVの車名を発表し、この中に挙がったCX-50とCX-60の2車種はすでにデビューしています。

残る3車種の『CX-70』『CX-80』『CX-90』の個々の情報については、導入する市場、シート列数、ワイドボディか否かのみが明かされるに留まりました。

現在もマツダからこれらの車種について公式な発表はないものの、このうちCX-90がCX-60に次ぐラージ商品群第2弾のモデルとして登場することが徐々に判明してきています。

決算説明会にて生産開始予定時期が明かされた

マツダは2022年5月13日に2022年3月期決算説明会の資料を公開。この中で新商品の生産および販売に関する情報が記載されていました。CX-50、CX-60と並び、CX-90の車名がここで挙がっており、「北米向けに今期中に生産を開始する計画」としています。

このことからCX-90が2023年3月までに生産を開始され、CX-60に続くラージ商品群の第2弾モデルは北米等向けのCX-90であることがわかりました。

また、海外のマツダ販売店の一部ではCX-90の予約注文に関する案内も公式ホームページ等でアナウンスされており、2023年初めにデビューするといった情報も記載されています。

中には、CX-90の登場により現在マツダが海外で販売しているCX-9が廃止、生産終了になるという情報もあり、生産終了となる場合はCX-9のプラットフォームを一部使用しているCX-8もこれに続く可能性が高くなりました。

・CX-8は2023年にモデル廃止?

マツダは2023年までにラージ商品群の4車種を導入する予定で、日本導入が予告されているCX-80は欧州では2023年後半に登場することも発表されています。CX-9同様、CX-8もその後継としてCX-80が登場する場合、CX-8は2023年内に販売を終えるのかもしれません。

マツダは2022年6月に『GRAND JOURNEY』の商標を出願しており、これがCX-8の最後の特別仕様車に設定される名称であることが予想されています。

ターボ付き直列6気筒ガソリンエンジンを搭載?

SKYACTIV-D 3.3

マツダがすでに公開しているラージ・アーキテクチャーのパワートレインに関する情報では、CX-60では採用されていないパワートレインも存在していました。

CX-60では4つのパワートレインを展開しておりその内訳は、2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンの『SKYACTIV-G 2.5』、これにプラグインハイブリッドを組み合わせる『e-SKYACTIV PHEV』、そして3.3リッター直列6気筒ディーゼルエンジンの『SKYACTIV-D 3.3』と、これに48Vのマイルドハイブリッドを組み合わせる『e-SKYACTIV D』となっています。

ラージ・アーキテクチャーのパワートレインとして公開されていたエンジンには、このほかに直列6気筒のガソリンエンジンおよびSKYACTIV-Xエンジンがありました。

前述の海外のマツダ販売店では、具体的なスペックについては言及されていないものの、CX-90のパワートレインは過給器付きの3.0リッター直列6気筒エンジンを組み合わせる48Vハイブリッドであると説明。これはCX-60には導入されていない組み合わせのパワートレインです。

トレーラーを牽引する際の力強さが求められる北米等の市場にあわせた、CX-60よりもパワフルなパワートレインとして用意されるものと考えられ、これは今後導入される同じく北米等向けんのCX-70にも採用される可能性があります。

日本でも導入予定のCX-80にこのパワートレインが採用されるかは不明なものの、CX-60の3.3リッター直列6気筒ディーゼルエンジンは日本でも話題となりました。CX-80に3.0リッター直列6気筒のターボ付きエンジンが採用された場合、それ以上の話題となるのかもしれません。