近年あおり運転が頻発していることもあり、徐々に普及率が増加してきたドライブレコーダー。

煽り運転のみならず、事故を起こした際の証拠などにも使える便利アイテムですが、設置には少し注意が必要です。設置した箇所によっては、悪天候時に役に立たなくなってしまうかもしれません。

●●がしっかり届くかどうかもチェックすべき

ドライブレコーダーを設置するのであれば、どんな時でもキレイな映像を残したいところ。晴れの日であれば、設置場所に関わらず鮮明に記録できるかと思いますが、雨天時には少し注意が必要です。

ドライブレコーダーの設置場所について、大手カー用品店のスタッフは次のように話しています。

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「ドライブレコーダーのフロントガラスへの取り付けは、『フロントガラスの上部20%まで』と保安基準で限定されています。

設置できる場所が限られているわけですが、設置場所が左側に寄りすぎている場合、雨粒をワイパーで払拭できず、映りが悪くなってしまうことがあります。

弊社で取り付ける場合は、ワイパーの可動域も考慮した上で設置しますが、DIYなどで設置する場合は注意が必要です。」

ドライブレコーダーが撮影している部分が、ワイパーによってしっかり拭かれるのであれば問題はないでしょう。

しかし、ワイパーの作動範囲(拭き取り範囲)外にドライブレコーダーを設置した場合、雨天時にはフロントガラスの水滴に遮られ、鮮明な映像を残すことができなくなる可能性があるということです。

カー用品店などに設置を依頼した場合は、ワイパーが届く位置に設置してくれることが多いそうですが、自分で設置する際は、ワイパーがしっかりと届くかどうかもチェックする必要があります。

フロントガラスの撥水コーティングもオススメ

前出のカー用品店スタッフによれば、キレイに映像を残すためには、設置場所の他にも「ワイパーの払拭性能」「フロントガラスの汚れ」も考慮すると良いとのこと。

ワイパーのゴムが劣化している場合、拭き残しが発生しやすく、視界が悪くなることがあります。ゴムの劣化のみならず、ワイパーブレード、ワイパーアームの劣化によっても払拭性能が低下することがありますので注意しましょう。

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また、フロントガラスに油膜などが付着している場合、ワイパーを作動させても雨水がうまく払拭されないことがあります。特に夜間はフロントガラスがギラギラと光り、運転にも影響を与えますので、専用のクリーナーなどを使用し、汚れを除去しておくと安心です。

ドライブレコーダーを設置するガラス面に、撥水コーティングを施すというのも1つの手段でしょう。カメラ周辺に水滴が付着しないようにすることで、キレイに映像を残すことができます。

万が一の時に『雨が滲んでよく見えない…』となっては、記録している意味がありません。

いかなる時でも鮮明な映像を記録するために、「ドライブレコーダーの設置場所」「ワイパーの払拭性能」「フロントガラスの汚れ」を確認してみてはいかがでしょうか。