NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』への批判が止まらない。第92話ではヒロインの暢子(黒島結菜)が独立し、自分の店を持つ準備を進めているところへ、“ニーニー” こと兄の賢秀(竜星涼)がやってきて “ねずみ講” に手を染めていることを堂々自慢。

 しかし、母・優子(仲間由紀恵)は止めるどころか「賢秀が一生懸命やってるんだのに、応援してあげたいさー!」と健気に応援するという展開に。さらに第93話では、窮地に陥った賢秀を救うため、暢子はこつこつ貯めてきた開業資金の200万円を失うことになる。

 これまでも周囲にさんざん迷惑をかけておきながら反省しない賢秀と、そんな賢秀を見捨てない暢子や優子――。似たような展開の繰り返しに、視聴者からは猛烈な批判が寄せられている。

《朝から不機嫌になります。楽しみにしていた朝ドラが、こんな情けない展開で失望しています》

《主役陣は何年経っても沖縄の方言を強調し、同じ失敗をこれでもかと繰り返す。ある意味、沖縄の人を愚弄している》

《こんなくだらないドラマに時間を割くなら、前ドラマのカムカムに時間を分けてやってほしかった》

 沖縄の本土復帰50年を記念して制作された本作は、作家の羽原大介氏の脚本によるオリジナル作品。羽原氏といえば、2014年後期の朝ドラ『マッサン』をはじめ、数々の人気作品を手がける売れっ子脚本家だ。しかし、『ちむどんどん』の展開にどうしても納得できない視聴者から、羽原氏のTwitterに次々と “苦情” が寄せられている。

《失礼ですが作品として成立していないほどドタバタに感じます》

《こんなに不愉快な朝ドラは初めてです》

《最近あまりに脚本が酷い。同じくだりの繰り返しで本当に見てて呆れてしまう。本気でこれが面白いと思って作品作られてますか?》

 だが、羽原氏は殺到する批判の声に答えることはない。

「朝ドラのような規模の大きいドラマの評価を脚本家ひとりの責任にするのは、ちょっと無理がありますね。しかも、このドラマ、視聴率はそれほど悪くないんです。7月11日の週以降、平均世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)が15%を割り込んだことはなく、今後尻上がりに上がっていくかもしれません。終わってみれば、ドタバタも含めて面白かった、という評価もありうるのではないでしょうか」(芸能ライター)

“ツッコミ待ちの朝ドラ” という、新たなスタイルか。