スペイン代表MFミケル・サン・ホセ(33)が13日、現役引退を発表した。

アスレティック・ビルバオの下部組織で育ったサン・ホセは、2007年にリバプールに加入するも、リザーブチームでのプレーが主となり、2009年夏に古巣へと復帰。以降はセンターバックや守備的MFを主戦場に、在籍11年間で公式戦397試合に出場した。

また、代表キャリアではU-19欧州選手権と、U-21欧州選手権にて優勝し、2014年にはA代表入り。国際大会での招集はなかったが、7試合でプレーした。

アスレティックとの契約満了を迎えた2020年夏にはチャンピオンシップ(イングランド2部)のバーミンガム・シティにフリーで加入。昨季は1年契約でセグンダ・ディビシオン(スペイン2部)に所属するアモレビエタでプレーし、公式戦28試合に出場したが、今夏に退団していた。

サン・ホセは自身のSNSにて、13年間のプロキャリアの幕を降ろすことを表明。フットボールへの気持ちとファンに対する感謝を綴った。

「サッカーは子供の頃から僕の人生そのものだった。地元のチームでプレーしていたあの6歳の夢見る少年から、今の自分までね。フットボールは僕に多くのことを要求してきたけど、それと同時にすべてを与えてくれた」

「今思えば、苦い思い出も消すことはできない。それは楽しい思い出よりも僕を幸せにしてくれたからだ。フットボールは幼い僕を家から連れ出し、僕の知っているすべてのものから引き離したけど、その代わりに新しい家族を与えてくれたんだ。僕はこれまでに一人で歩んだことはない」

「大好きだったものに別れを告げるのはとても辛いことだけど、これ以上プロのレベルには身体がついていかないだろう。自分を大切にすることはとても大切なことで、それが今必要なことなんだ」

「この言葉で別れを告げ、一緒に旅をしてきたみんなに感謝したいと思う。これからの展開が楽しみだよ。夢をあきらめることはない。心からありがとう」