チームを勝利に導くまでには至らなかったが、インパクトを残したことは確かだ。

 8月13日、ブライトンはプレミアリーグ第2節でニューカッスルをホームに迎え、0-0と引き分けた。三笘薫は75分から途中出場している。

 三笘は85分、左サイドでキーラン・トリッピアーと1対1になると、鋭い切り返しでゴールライン付近から右足アウトサイドで折り返し。合わせたパスカル・グロスのシュートが枠を外れ、ゴールにはならなかったが、絶好の得点機会を演出した。

 昨シーズンに、ユニオン・サン=ジロワーズにレンタル移籍し、武者修行をしてきた三笘は、ホーム開幕戦でプレミアリーグデビューを飾り、わずか15分ほどのプレーで周囲を沸かせた。

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 英衛星放送『Sky Sports』は、「新たなブライトンの宝石のようだ」と三笘を称賛。「移籍金は非公開だが、高額ではないと思われる。再びブライトンは比較的無名の選手を獲得したようだ。このクラブはそういう運営をする。新戦力をいきなり投入するのではなく、しっかりスキルを磨き、グレアム・ポッター監督の哲学を学ばせることを好むのだ」と報じている。

「これは彼を溶け込ませていくのに理想的な環境だった。25歳のウィンガーは、不運にもアシストは記録できなかったが、ドリブルを2回成功させている。試合を通じてブライトンでチーム最多だ。グロスが彼の折り返しを決めるべきだったが、ミトマの生き生きとしたパフォーマンスが監督を喜ばせたのは確かだ」

 同メディアによると、ポッター監督は「彼は相手のサイドバックに問題を引き起こすだろう。独特だ」と、三笘を称賛し、今後に期待を寄せた。

「私は以前から、選手がみんな90分間プレーするのは不可能であり、だからこそ途中出場の選手がずっと我々にとって重要な存在になっていくと言ってきた。左サイドから中央にカットインすることもできるし、ディフェンダーにとってはちょっと悪夢だろうね」

 上々のデビューとなったのは間違いない。次はさらに機会を手にし、結果を残して、チームの勝利に貢献できるのを願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部