《覚醒剤使用で逮捕》元ミス学習院AV女優・結城るみなが明かした「致死量に近い覚醒剤」を使用していた“きっかけ”と”ある男との出会い” から続く

「失恋して塞ぎこんでいるとき、気晴らしになればとワンナイトの相手を求めてマッチングアプリに登録しました。そこで出会った男性が、薬物への扉を開くきっかけになってしまったんです」

【画像】「アソコに白い粉を塗られてそのまま4、5時間…」 結城るみなが初めて覚醒剤を使用した日

 そう話すのは、元ミス学習院で2020年3月にAVデビューした結城るみな(27)。

 中等科から学習院に通い、大学3年生でミス学習院グランプリを獲得するという、一見、順風満帆な人生を歩んでいた結城だが、その心は真面目な才女と不良少女、2つの顔の間で揺れ動いていた。

 ミスキャンパスがAV女優になり、2021年9月に覚醒剤取締法違反で逮捕されるまでに何があったのか――。


 

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4日間で大麻、コカイン、覚醒剤を初体験

――薬物依存のきっかけを作った男性と出会ったのはいつ頃でしたか? 

結城 2019年10月、元カレとの同棲生活を解消して、一人暮らしを始めた頃でした。男性の第一印象はミステリアスな人。でも、今思えばちょっと様子がおかしかったですね。落ち着きなく部屋をウロチョロして、ウーバーイーツのお釣りをもらったはずなのにないと言ってゴミ箱をひっくり返して……。

――まさか薬のせいだとは思わなかった。

結城 思いませんでした。中学時代に非行歴はありましたが、薬物とは無縁でしたから。だから「タバコだよ」と言って渡されたものを吸った時も、やけにむせるなとは思ったんですが、大麻だとは思いもしなかったんです。タバコもほとんど吸ったことがなかったので違いもわからなかったし、クラクラするのもお酒のせいだと思っていました。今思えば、大麻を吸ってしまった時点で、完全にキマッて、判断力を失っていたのだと思います。

――判断力を失い、善悪も気にならなくなってしまった。

結城 彼と4日間くらい一緒にいる中で、コカインと覚醒剤もやってしまいました。恥部に白い粉を塗られてそのまま4〜5時間セックスしたことも大きかったかもしれません。いわゆるキメセクですね。テーブルの上に線を引くように置いた白い粉を「鼻で吸って」と言われた時に、「あ、これヤバいやつだ」って気が付いたのですが、断ることができずにやってしまった。男性がパイプを取り出して覚醒剤を炙りだしたときも、違法薬物だと感じつつ、言われるがままに吸ってしまいました。

「ひたすら薬物とセックスに溺れて…」

――恐怖心はなかったんですか?

結城 冷静に考えたら怖い状況なんですが、その時は空間に酔っていて、いろんなことが「もういいや」って。ガムテープでカーテンの隙間を塞いだ真っ暗な部屋で、ひたすら薬物とセックスに溺れて……。

 会ったばかりなのに、その男性に夢中になっている自分がいました。彼に「結婚しよう」って言われて舞い上がったかと思えば、「死ぬ」と言い出した彼を泣きながら引き止める。彼に「お前、飛び降りろ」と言われて、本当に高層マンションの窓から身を投げそうになったりもしました。

――その4日間の後、男性とはどうなったんですか?

結城 数週間おきに会うような関係になりました。会ったらラブホや彼の家で一日中一緒に過ごすのですが、彼に薬を勧められると、怒らせるのが怖くて私もやってしまう。でも一番は、彼と一緒にいれるのが嬉しくて断れなかったんですよね。

薬物を教えた男の“正体”

――結城さんのAVデビューは2020年3月。最初の作品を撮る前に、すでに薬物に手を染めていたことになります。

結城 実は、その男性がAVのスカウトだったんです。もともとAVを見るのは好きだったし、2019年の夏には元ミスキャンパスを売りにデビューしないかというお話もいただいていました。だからその男性から「AV女優になりたいなら紹介するよ」と誘われた時、これがもう一度表舞台に立つチャンスかもしれないと思って……。

――迷いはなかったのでしょうか?

結城 AVをやってみたいという気持ちは本物でした。でも、デビューを決めた時の「私はミスキャンパスだから大丈夫」という謎の自信は、薬物の高揚感から来ていたのだと思います。薬物をやっているときだけは、失っていた自信を取り戻せて、大胆に行動できたんです。

AVデビュー前「シャワーを浴びながら泣いてしまった」

――AVデビューしたことに後悔はありましたか?

結城 最初の撮影の時は、もう後戻りできないという恐怖や、両親への申し訳なさで、更衣室でシャワーを浴びながら泣いてしまったのですが、後悔の気持ちはまったくありませんでした。デビュー前から大きな反響をいただいて嬉しかったし、AVに出たことで貧乳というコンプレックスを自信に変えることもできました。きっかけはどうあれ、結果的にAVは天職だったなと今でも思っています。

――AVデビュー後、結城さんはさらに薬物にのめり込んでいきます。何があったのでしょう?

結城 正直にお話ししますと、デビューしてからの3カ月くらいは、薬物をうまくコントロールすることでポジティブに過ごせていると錯覚していました。薬物の高揚感を借りて前向きさを保ちつつも、撮影前の1、2週間はしっかり薬を抜くようにしていたので、誰にもバレない自信もあった。

 それに、当時の私は、その男性のことを本気で好きだと信じ込んでいて、彼に嫌われたくないから薬物をやるしかなかった。でも、彼が2020年10月に薬物依存の更生施設に入ったことをきっかけに、あることに気が付いてしまったんです。

――何に気がついたんでしょう?

結城 薬がすぐ手に入らなくなって、薬がほしくてほしくてたまらなくなったんです。それで「男性に恋してたんじゃない、薬物に恋してたんだ」って。そこから、自分で薬物を買い求めるようになりました。

――そこから一人で覚醒剤を使うようになってしまったと。

結城 AVの撮影は月に数日ですが、変な話、報酬は束になるくらいの額をもらえます。時間とお金を持て余して、夜にホストクラブを飲み歩いては、覚醒剤を求めるという生活でした。お金で楽しい時間が買えるっていうのを覚えてしまったんですね。夜の街でちやほやされることで、将来の不安をかき消していたのかもしれません。薬の効果をはっきりと自覚したのもこの頃です。

 ある夜、ふとプラスチックの板にカッターナイフで彫刻をし始めたのですが、気が付いたら7時間くらいそれに熱中していたんです。「私は彫刻が好きなんだ!」「趣味を見つけた!」と思ったんですが、「いや待てよ、これは薬で集中してるだけだ」って……。そこからですね。何かが吹っ切れてしまった。

加速度的に増えた覚醒剤使用「タバコのような感覚」

――自分が薬物に汚染されていると自覚して、リミッターが外れちゃったんですね。

結城 月1〜2回だったのが、徐々に頻度が増えて、いつしかタバコのような感覚で、毎日使うようになりました。「このままじゃだめだ、やめよう」と、1、2週間耐えることもあるんですが、いわゆる「切れ目」と呼ばれる離脱症状のときにまた手を出してしまう。悪循環の始まりでしたね。

 生まれて初めて「死にたい」っていう気持ちが湧いてきて……。逮捕直前ぐらいは、もう薬をやりすぎて死んでもいいやって思うようになっていました。だから逮捕された時は、ちょっとほっとしました。

――逮捕後、結城さんは46日間を拘置所で過ごし、懲役2年、執行猶予3年の判決を受けました。

結城 いろいろな事情があって勾留期間が伸びたのですが、きちんと三食食べる規則正しい生活をさせてもらい、健康状態はかなり回復しました。でも、私は体の中に薬物が残っている状態で逮捕されたので、離脱症状にはかなり苦しみました。

 最近、元KAT-TUNの田中聖さんが20日間の勾留を経て判決が出た直後に覚醒剤を使用して逮捕されたことがニュースになりましたが、勾留20日目は離脱症状が一番つらい時期なんです。私も、20日で外に出ていたら、すぐに再犯していたかもしれません。

――それくらい、薬物依存を断ち切るのは難しい。

結城 そうですね。私も薬物を使いたい欲望がまったくないと言ったらウソになります。一度、薬物が簡単に手に入ることを知ってしまったからこそ、誘惑を断ち切るのは難しい。私は現在、キャバクラで働きながら社会復帰を目指しているのですが、私が薬物で逮捕されたことを知った人がわざわざお店に来て、「一緒にやろうよ」と誘ってくることもあります。

 ふとした瞬間に、この先どうやって生きていったらいいのかという不安に押しつぶされそうになって、薬物への欲望が強くなってしまうことも……。

「『闇金ウシジマくん』の真鍋先生にSOSを送るんです」

――そういう時はどうやって乗り切っているんですか?

結城 お酒でストレスを発散したり、眠れない時は睡眠薬の力を借りたり……。正直に話しますと、まだ精神的に不安定なところがあって、睡眠薬を飲みすぎてしまうこともあります。

 そういう状態になったら真っ先に、私の裁判で情状酌量人となってくれた、『闇金ウシジマくん』の作者で漫画家の真鍋昌平先生に相談することにしています。真鍋先生は私に、「生活はご両親が支えてくださると思うので、僕は仕事をサポートします」と言ってくださって、私が欲望に負けそうになったり、気分が落ちたりして連絡するとすぐに「会おう」と言って話を聞いてくれる。今は「薬物をやらない日」をひたすら積み重ねていけるように、日々、気を付けて過ごしています。

――ご両親とは今、どういう関係なんですか?

結城 逮捕を知って、母は相当なショックを受けたはずなのに、面会に来た時には取り乱すことなく、「落ち着いて心を整理しなさい、そして身体を労って」と声を掛けてくれました。そして保釈後は、一緒に実家で暮らそうと言ってくれて……。保釈後に生活を乱さず、薬物治療をしっかりできたのも、両親の支えがあったからこそ。本当にいくら感謝してもしきれません。

「逮捕されて、乖離した自分がまとまりつつある」

――今、薬物に依存してしまった時期を振り返って、どのようなことを考えますか?

結城 よく「薬物事件には被害者がいない」と言いますが、私は両親や仕事の関係者に嘘をつき、裏切り、傷つけてしまった。そこの後悔は消えません。ただ、一方でこの経験からすごくいろんなことを学ばせてもらったとも感じています。

 それは人に感謝する大事さや愛だったり……。そして、自分にとっても必要な経験でした。これまでの私は表の顔と裏の顔を使い分け、表面だけいい子に振る舞っていました。でも逮捕されて、これ以上ないところまで落ちたことで、そんな乖離した自分が、ひとつにまとまりつつあると感じるんです。

――二面性を抱えながら生きるのはつらかった?

結城 そうですね。誰かの期待に応え、理想の自分であるために無理をしていた反動で、万引きや薬に走っていたのだと思います。だから今、ある意味自分の人生がちょっとすっきりしたところがあって。今まではミスキャンパスの「清楚」「才女」のイメージにあわせて黒髪に白い服というスタイルが求められていましたが、今は金髪に黒の服という自分の好きな恰好ができています。

 逮捕されてやっと、自分が自分らしいなと感じることができるようになったんです。この自分でまたAVに復帰できたら……。それを目標に、いまを生きています。

写真=©文藝春秋 撮影/宮崎慎之輔

(「文春オンライン」特集班/Webオリジナル(特集班))