【AFP=時事】ノルウェーの首都オスロの湾に居着き、日なたぼっこをしている姿が人気を集めているセイウチについて、同国の漁業庁は11日、自らと人々を危険にさらすとの懸念から、安楽死処分を検討していることを明らかにした。

 このセイウチは体重600キロの雌で、北欧神話の美と愛の女神にちなんで「フレイヤ」の愛称で呼ばれている。先月17日に初めて目撃されて以来、鳥を追いかけまわしたり、ボートに上がり込んで昼寝したりする姿が撮影され、話題を集めてきた。

 セイウチは通常、オスロよりさらに北方の北極圏に生息しており、1日に20時間も眠ることがある。当局によると、人を襲うことはまずないが、身の危険を感じた場合は攻撃的になる可能性がある。

 当局は市民に対し、フレイヤに近づかないよう呼び掛けてきたが、接近して写真を撮ろうとする人は後を絶たず、中には子ども連れで近づく人もいた。

 漁業庁の広報担当者は「一般市民の無謀な行動や、当局の勧告への不順守は人命を危険にさらす恐れがある」と警告。同庁は対応を模索しており、安楽死処分も検討しているとした。また、フレイヤの健康状態は明らかに悪化しており、十分な休息がとれていないと説明。専門家の見解として、フレイヤがストレスを受けている可能性があるとした。

【翻訳編集】AFPBB News

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